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いくつかたまってた単行本の感想でも。

  • 岩本ナオ『スケルトンインザクローゼット』
    • 最近読むようになった女性誌(この表現でいいのか)「flowers」でちょっと注目してた作家。後ろの方の短編が3つほど、締め方がいい味出してると思います。「僕の一番好きな歌」も好きです。ただ、“女の子に番長はよくないよ”とか“男の子が女の子にちゃんとしててほしいって思ってくれなくなったらおしまいだわ”といった台詞は少し気にかかります。気にしすぎ? あと短編「花の名前」について、タイトルの意味って花≒創君、なんでしょうか。この話、初読時はオチを理解せず読み流してしまった。   オチについてやごさんと少し話をしました。やごさんはハンタ同人で女体化が…ということを言っていましたが、今考えると僕はよく分かりません。タカハシマコ(またか)のふゅーじょんぷろだくとの単行本でもレオクラがいくつかあって、それは女体化してないけど話の雰囲気は(作者の同人サイトのマンガと)ほぼ同じ気がするので。全く根拠無く言いますが、女体.化をめぐる論議はそんなに意味があるのか少し疑問です。
  • 山口ねね『キスの続き、キミの全部。』
    • 少女革命掲載作が主な収録内容。前に読んだ恋愛体験CANDYKISSでこの作家をいいかもと思ったのだけど、そうでもなかったという。それだけです。
  • 葦珈のぞむ『純情♥胸さわぎ』
    • 恋愛白書パステルでこの作家の再録が載っていて、今までつまらないと思っていた恋愛白書系ではじめて面白かったという。絵もなかなか上手いし話の作りも真面目、ギャクもあってバランス良いと三拍子揃ってポイント高い。必ずゴムを付けるシーンを出すのは作者の良心でしょうか。TLの作家は読者層も考慮してか結構そういうことに気を使うみたいですが。あと本職?はSEEDのボーイズ同人の人みたい。
  • 田中ヒロミ『いちご模様』
    • 松文館のアンソロジー、ガールズポップコレクションシリーズ『誰にも言えないマル秘云々』の掲載作の単行本です。山口ねねとこの作家は絵柄で目に止まりました。このアンソロはブックオフでもよく見かけます。買うほど面白い中身にはなっていませんが、ツアーでは『マル秘卒業-最後の告白-』を買いました。これは杉本ふぁりな、山田可南、坂下亜寿佳が載っていて気合が入っているように思います。KUJIRAも載っているそれは何とも分からん。で、田中ヒロミのこの単行本ですが、絵以上のものは無かったです。
  • 真鍋昌平闇金ウシジマくん3巻』
    • 愛沢がウシジマをとっ捕まえて金を取ろうといういわゆるウシジマVS愛沢・滑皮の話は、明確にVSが分かっていたので期待していたけどあまり盛り上がらなかった。続く「ゲイくん」の話はまた随分路線を変えて…と思ったが元々この作者は若者や青春描くの好きなんだっけ。今気付いたんだがこのマンガ、トーンワークが神ですね。スタンガンのアップやホチキスの内側、ベントレーの車体、タバスコ瓶やグラスの光反射が滅茶苦茶リアル。CGと写真の両方の技術でしょうか。万札束を机に放り出すシーンがあるが、これはどう描いたのか不思議。コピーはしてないだろうから模写?


あと、またあんだろの話だけど、184と185ページ辺り、若きアンナの顔で目と眉の間の描き方が桂明日香を連想します。睫毛もかな。