お父さんいる? -とーちゃんはいます
最近読んだ本と雑誌
- 鈴見敦『Venus Versus Virus』2巻
- あずまきよひこ『よつばと!』5巻
- 鈴木ツタ『hand which』
- まじで待望でした。作者の名前自体は04年11月号の「直線上にして8メートル」の時に知ったけれど、この単行本の表題作ががっちりファンを掴んだ話となりました。多分。掲載された当時の麗人は切り抜き目的で買おうか迷った。確かな画力によるガタイのいい奴らのリアルな絡みっぷり、麗人らしいガチさは保っていながら濃厚な画面のクドさは無くライトな読み心地。年の差とか少年とかファンタジーとかに走らず、舞台は現代、リーマンでこれからも麗人の新しい主戦力として引っ張っていって欲しい。MAGAZINE ZEROの和妖ファンタジーは無かったことにしてもいいです。あとは、作者の趣味ではないのかもしれないがモノクロ以外の髪が主人公の話が見てみたいかな
- 三池ろむこ『願いかなえば』
- これと上下のが、個人的に今月のBL単行本の3大柱だったのですが、コレだけ若干見劣りしちゃうかなー。「絵もそうだが、話も負けず劣らずよい」のと「なんといっても絵がよい」の差というか。個人的には Dear+ という雑誌がどうも絵を優先していてストーリーがおざなりになりがちであるような。収録作の中では「listen to sweet music」が好き。こういう情緒臭い話がもっと見てみたいです。絵も、まだこの収録作の頃は不安定だがよくなるだろうし。主線や正面からの鼻の描き方などがなんとなくタアモを連想します。つってもBL読者とタアモではかけ離れすぎだ。そういえば作者とセナユキヲ(『HONEY SHORT SHOW』)が同一人物というのを少し前にたんびさんづてで知ったのだけど、この単行本でも子供の頃の回想シーンの絵を見るともろにセナユキヲの絵柄で、得心しました
- 原作・菅野彰 作画・二宮悦巳『いそがないで』(毎日晴天!シリーズ5)
- このシリーズのマンガは心情の動きやら科白でのストーリー展開やらが流し読みでは分かりにくくてじっくり堪能することしきりなんだが、この巻もそうだった。原作を知らないから尚更、テキストの間引かれたマンガの行間を埋めるべくじっくり読むことになるのだけど。秀の書き置き文がかわいかった。メインの大人2人が何度もいざ鎌倉になりながら進まないのはそろそろ予定調和になってきたけれど、やはりおあずけは多いほうが面白いなあ。作画の方はなまじ基本的なレベルが高い分、ちょっとしたあらが見えやすくて惜しいのが難点か。内容の話を少し触れておくと、秀が枕をもってうろうろ…という様子を見た下の兄弟達が「父母のセックス現場を見てしまったような気分だ」というシーンがあるのだけど、その後の展開で「両親を早くに亡くしたあとも、上の兄が育ててくれて何の不幸も身の狭さも感じていないよ」となる話にうまくリンクしていて凄いと思った。
- メロディ
- 中村明日美子もなんだかレギュラーぽくなってきた
- flowers
- 少年エース