そういえば京都でPC壊れたから、みくすいを1度も覗いてないんですが・・・・えへ。

最近読んだ雑誌と本

  • 浅茅峰子『壁の中の雲』
    • またあおばに騙された! 別にあおば出版を信じるほど思いいれがあるわけではなくて、まあマイナーなとこでちょっといい表紙ならもしかしたら掘り出し物かもしれないので買ってしまう。3作に1つは「実は死んでいた主人公の想いがうんぬん」でまとめてるのは…ていうかマジで出てきた瞬間に「あ、コイツほんとは死んでるオチだ」と読めるのは演出が逆に効果を発揮してる気さえした。絵は悪くないのに。でも高港基資の方が全てにおいて上だと思う。あとせめてあおばは初出を書いてくれ! 別に同人収録だっていいから! さくらでもいいから!
  • 絶叫『じゅっTEN!』1巻
    • もうここまで展開の自然さとか日常と非日常のスムーズなシフトとか無視してもいいんだ…死ねばいいんだ…と2話くらい読んで思ったけど、「そういうものだ」と割り切れば結構面白かった。水中で呼吸困難になってる十円玉の描写が何度見ても超上手い。つーか絵はどの電撃持ってっても1級とれるレベル(高いとは言ってない)なので原作付けて体裁整えてあげればいいのに…と思うけど、でもこの作者は放置してタレ流しにさせるというREXの方針は頭いいです。赤面と「Д」を描けばOKなという考えはダメだけど。恋愛ストーリーは本当にどうでもいいです。
  • 阿部あかね『制服のためのラブソング』
    • 制服と書いて「よいこ」と読むそうです。ビブロスがつぶれ新生リブレになるまでに作者が描き溜めた話が見事担当の熱意とかで単行本化、みたいな。あとがき除いて全9話中8話が描き下ろし。しかしもちっとブラッシュアップした方が良かったのでは。最初2話は軟派なバンド友情話でよく出来てるので、3話目の最後で告白しても空気読めてねーなんでこいつ同性好きになってんの? みたいな。作者の愛が一人歩きしてストーリーを造りすぎてる気がします。愛は伝わるので読んでてちっと恥ずかしくなった。
  • ムラオミノル『Knights』
    • 初単行本かと思ったら違った。架空のヨーロッパで魔女狩り時代で主人公が忌むべき黒、てかドレッド黒人童顔ボーイの従騎士という設定。相棒の魔女がエジプト風衣装でサキュバスという設定。素晴らしい。あと出てくる魔女の審問具(拷問器具)が自由落下するクレーンとか、必殺の剣技が柄で喉を突いたり剣の腹で殴打したりとビジュアル的に冴えなくて粗野なのもツボ。しかし肝心のストーリーに今一歩カッコよさが足りないのが残念。急ぎすぎてる気も。人気出てガオを引っ張ってって欲しいけど、表紙も地味だしなあ。最近は中世暗黒時代って考え方は古いみたい。
  • きづきあきらヨイコノミライ完全版』3巻
    • 3巻辺りでそろそろ旧装版で未収録話が出てくるだろーと思って購入。恋するオトメは無敵、というのがいい意味(萌絵ちゃん)と悪い意味(平松さん)で描かれてます。天原君のいいところが全く出てないのが可哀そう…。ところで衣笠兄弟は王道で心配性&フォロー役の人間が出来てる兄が弟ラブと思いきや更に王道で鬼畜弟の方が本当は兄の愛を試しているというので合ってますか。イタい破壊力は序盤に比べてかなり減っていてしばらくは悪役兄妹2人の行動が静かに進行中、な様子見巻でした。というか2人の行動がどこまで演技でどこまで本心なのか読めねえ。
  • 藤原ヒロ会長はメイド様!』1巻
    • 自分がララ読み始めたころちょうど2話が掲載されて、「ララはこういう絵柄の雑誌」と結構刷り込まれてます。カッコイイ男の子はメイド喫茶に通ってもカッコイイ、という当たり前のことが分かりやすく描いてあります。しかしメイド喫茶…作中でもそういう描写があったけど、行ってもなんかソワソワしてしまって全然落ち着かないと思うんですが。萌えもここまで浸透したか、なんてのは2年前くらいに言ってればもっとそれらしいけどしかしもう少女マンガの語れる世界ってよく分かりません。
  • 萩尾彬『シュガー☆ファミリー』1巻
    • とりあえず2単語の間に☆を挟んどけ的なタイトルが少し悲しい。自分がララDX読み始めた頃ちょうど1話が掲載されて、「ララDXはこういう絵柄の雑誌」と結構刷り込まれてます。ごめんもっと前から読んでた。絵上手いね…正面顔の大きな黒目がちは少しクセがあるけど力強い感じ。同時収録でこのシリーズより3年前に描かれた短編の絵はそんなに変わらないのにイモっぽくみえるのは何故だ。しかし妹萌え…(中略)少女マンガの語れる世界ってよく分かりません。
  • ふじつか雪『金魚奏』1巻
    • 中途失聴者の彼とヒロインの話。聴覚障害というと山本おさむ『わが指のオーケストラ』等が有名ぽいですが、そっちは先天的な障害者の話でした。障害者と健常者との恋愛がイロモノにおちずに作者自身の力で取材もしてオリジナリティも加えてちゃんと描けてて…感想でこう書くとどうも嫌味っぽいけど、前向きなヒロインは心温まるものが。もっと取材してリアリティ出していくと今度は障害者と向き合うマンガになって少女マンガからはズレていくので、バランスいいとも感じた。でも彼氏はあまりいい男に見えないなあ。白泉社3連続でした。
  • 長谷川スズ『リカってば!』1巻
    • 渋谷ブックファーストでかなり前からこの人の色紙?が飾ってあって気になってました。4ページ目のコマが凄くよしながふみっぽかった。あとは16話も描いて主人公たちの会社が何なのか全く分からなかった。内容はそんな目新しいものではないけど、独特の絵柄が割と主張無く再読しても疲れないので4コマ向けなのかも。でも4コマだったら読まないけど。あと1話目、「意中のあのコと最近親しくなったあいつ、やきもきしてたけど実はゲイでオレのことが気になって情報収集をしてただけ」というオチが4年前に描かれたことを考えるとかなり新しかったのかもしれない。とりあえず今同じオチを描いたら死刑。『シュガー☆ファミリー』はぎりぎりで回避したのでOK。
  • 山田デイジー『昨日、いえなかったこと』
    • KCなかよし。さすがに対象年齢が低すぎるぜ。1ページに6コマ以上入れないという鉄の限定ルールがあるようでたいへん話が分かりやすく進む(1ページだけ7コマあるのを発見)。展開も変にヒネったりせず素直だからすごく安心して読める…けど別に読まなくてもいいような。もう読みながらヒロインと完全に一緒になって一喜一憂出来る能力が無いとつらい。別につらくはないのだけど、しかしこの本に描かれてるような中学生からララで描かれてるような高校生になるまで、女の子ってあっという間に成長するんですねー、みたいな。