• ジョージ・R・R・マーティン剣嵐の大地 氷と炎の歌3』全3巻
    • 読了。ドーンのエリア! もうね、なんでこんなに面白いんでしょうか。少し前から「長期間ハマって夢中で読んでいられる大作が読みたい」といくつか有名どころを読んでいたんだが、正直これより優れた大河ものファンタジー小説って無いから。断言。 登場人物の会話が上手い、構成が上手い(とんでもなく上手い群像劇)、展開が上手い、演出が上手い、それらを意識するよりも先に読み進めてとまらない極上のストーリーが最高に面白い。「面白い」とレビューするのはほとんど何も言っていないのと同じなのだが、この小説はまさに面白いという表現そのままです。かけらの慈悲もないこの物語で、登場人物達が見せる激しい感情は崇高にしろ下劣にしろ実に美しい。1人の主人公に感情移入させずに読み手を語り口だけで引き込むのだから本当に凄いことです。日本では知名度全然ないけど、ファンタジーに抵抗が無いのにこれ読んでないって人は本当に損してますよ!
      七王国の玉座〈1〉―氷と炎の歌〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)

      七王国の玉座〈1〉―氷と炎の歌〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)

       
    • ↑第1部の文庫版1巻。2部ももうすぐ文庫落ちするらしいです。というわけで内容の感想をここからにして、以下若干のネタバレあり。3部は本当に人死にすぎ!何人、何人、何人、何人、何人だ?後継者世代である子供達が物語上の主要キャラなのに容赦なく殺害されるからマジ油断ならん。2部の最後はハーフハンドが格好良すぎて惚れましたが、3部の最後はティリオンがかわいそうだったのと共に、シェイが・・・。中盤までは視点人物達がばらばらに動きまくってて把握しきれなかったが(自分の中でジェイムとハウンドのイメージが似てるので混乱が倍化)、クイーンズクラウンのところは読者として感動。それと2部でやたら言及されてた稲妻公が期待を裏切らないキャラで大満足。しかし、リコンは3部では全く触れられませんでしたね。シオンも全然言及されなかった。まだ死んでないはずだが。原書で1〜3部までを注文したのだけど、届くまで2週間ほど読むものを探さなくては。