• 黒田硫黄セクシーボイス アンド ロボ』1・2巻
    • ドラマ化もあるそうで再読。1巻の初期は当時のIKKIのハイクオリティが思い出されて泣ける。昔はアフタヌーンを飲み込むのも時間の問題かというくらい勢いのある雑誌でした。2巻の後の方は作者の慣れもあってか絵とか演出に磨きがかかってて上手いなあ。しかし基本各話詠みきりのスタイルから三日坊主の話で重い展開が始まり、ストーリーとしては悪くないのに黒田硫黄のマンガとしては同時に話が袋小路に進んでしまい魅力も無くなっていった感じ。難しい。天狗党のような空前の大傑作はもう望めないんでしょうか。
  • 乱魔猫吉『おねがいDOCTOR』
    • ついに買ってしまった。こんな低俗でニューロンの緩いマンガを黒田硫黄と並列してしまうことに罪悪感。しかし女の子の可愛らし過ぎる描写には独特の麻薬的な魅力があって抗えない。ある意味で唯一無二の才能です。既に単行本沢山出ている人なので集める気は全く無いんだが、でも「無敵恋愛S*girl」からの作品は今後も買います。ちなみにジュンク堂によるとデビュー単行本は昭和30年発行。BLの黎明期どころの話じゃないよ!「GUST」の創刊は90年だよ!http://www.junkudo.co.jp/detail2.jsp?ID=0195270120
  • 上遠野浩平『酸素は鏡に映らない』
    • 上遠野大先生の著作を並列して(ry ムダに凝った装丁やら講談社ミステリーというレーベルやらミステリーランドというコンセプトのよく分からないシリーズやら含めて、何の期待もしてなかったけど存外イヤにならずに最後まで読めた。先生の他の作品を知ってないと風呂敷広げすぎてて読む気力が失せるので、完全に子供向けからは外れてる。でも盛り上がりもあったし末真博士も出てきたしいいんじゃないすか?上遠野浩平だし。「俺たちの戦いはこれからだ!」的な、『紫骸城事件』と同じタイプのラストは嫌いじゃない、ていうか好き。