• カラスヤサトシカラスヤサトシ』2巻
    • めでたく2巻も出ました。自分はこの作者が好きというよりアフタヌーンの欄外「愛読者ボイス選手権」が好物なので、この作者が他に4コマ描いてても読む気はしません。この作品もそろそろ基本的なパターンは出尽くしたと思うし。とはいえ漫然と読んでて十分楽しいですね。マンガで読むより対談の方がT田氏と仲悪そう。

以下3作はブックオフで購入。

  • 篠崎佳久子『銀色の湖』(原作 サリー・ウェントワース)
    • おなじみ(?)宙出版ハーレクインコミックス。ヤングユー、違ったフィールヤングでも勝負できそうな良い絵柄の人。この人と曜名と橋本多佳子の辺が自分はわりと好き。しかしハーレクインの話ってBLよりテンプレが少ないなあ。テンプレというか、基本的に相手の男性はつっけんどんで頑固で少し無作法。ヒロインは初対面ではなんて嫌な奴だと思うけどその強引さの裏に垣間見える不器用な優しさに次第に惹かれてって・・・みたいな。全体の2割はこのパターンの気がします。篠崎佳久子を全部集める気にはならないけど、「愛のサマーヴィルシリーズ」は読んでみる。
  • 街子マドカ『光の街』
    • 『天気予報ノ恋人』が割と人気の出た作者の単行本1作目。きりっと締まった目付きの美形はこの頃から得意分野ですね。表題作は「光」「夜」灯台」というモチーフが上手く生かされたつくりで、よく出来てました。
  • こうの史代夕凪の街 桜の国
    • 既に持ってるけど、しかし105円で売られていたので思わず購入。この作品をブックオフで買いなおす、しかも105円だからという購入動機は自分が右よりだから?イデオロギーというものはホントに恐ろしいな(コピペ)。

そういやこのマンガのまともな感想って書いてなかった。
といって今更長々と書くのも疲れるのだが、やっぱり良く出来たマンガですね。10点満点中9点。最終的な救いらしきものは第3話にしか出てこないんだよなあ。そしてこの作者にはやっぱり百合をもっと描いて欲しい。よく読むと「宮島行きに乗ったから元春伯父さんに会って帰るんじゃないかな」の時点で旭の結婚相手が分かるんですね。しかし囲まれた領域なのに非有界ってどういうことだ。
4コマ漫画家の持つテクニックがどう生きているか、というようなことをもっと誰か論じて欲しい。『よつばと!』も。