• 檜垣レイコ『ジャパネスク寓話 狐ヶ原の異邦人』
    • 巻数表記は無いけど、同シリーズが今もプリンセスGOLDで連載中。山下友美ライクな明るい顔の登場人物たちが出てきます。米(英?)国の新聞特派員である主人公が、毎回日本むかしばなしをアレンジした物語の聞き役になって進むマンガ。基本的に素直な教訓モノだけど、細かいとこでグッとくる感じも。表題作は狐かわいいよ狐という話なので、狐がかわいい人は読んでみて損しないと思います。
  • 岩永亮太郎Pumpkin Scissors』7巻
    • 収録分は全てマガジンGREATから月マガに移籍後。まだ記憶に新しい内容です。刊行が倍の速さになるとファンとしてもおあずけが短くて嬉しいかぎり。舞踏会の決闘のような熱い展開に後日譚で小休止を挟み、今度の舞台は国境付近で諜報活動に。作者は話の緩急をつけるのが上手いですね。異様な街と信用のおけない味方のスパイ、剣呑な周囲の圧迫感がどんどん主人公達を追い込んでいく様子が手に汗握ります。そんな中で新キャラにして既に殉職のフランシア伍長の会話が清涼剤になっていて、いやホントにこのマンガは読者心理を動かすのが上手い。
  • オトヨシクレヲRapture -Sugar&Spice6-』
    • 知る人ぞ知る・・・というのが適切かは微妙なとこだが、一部でコアな人気を誇る Sugar&Spice シリーズも第6巻。TLコミックではここまでの長期連載はなかなか珍しいことです。というより、絵柄・話・キャラクター全てにおいて他のTLとは一線を画す優良作品なので、みんなもっと読んだほうがいいよ。この巻では我らがイズミヒナセ様がいつになく鬼畜だったり元男優だったり彼のヒミツが暴かれたりエロかったりと見ごたえ満点でした。主人公2人の距離の近離は少しマンネリ化してきてる気もするけど、初マジギレもあったのでおおむね上手な恋愛話。収録内容から今の連載まではまだ2年分の隔たりがありますしね・・・・

1つ難点を挙げると、我らが最強のヨシノ様がバイオリン構えてる姿は不可能図形になってたのがちょっとショックでした。