• 萩尾彬『シュガー☆ファミリー』2巻
    • 戦争映画は平和の尊さを建前に、残酷描写を観客に提供する娯楽であるみたいなことを『さるまん』が書いていたけれど、このマンガは「血のつながらない家族の絆と再生」を建前に「美少女・美少女の入浴・美少女の下着姿」という眼福を惜しげもなく披露してくれる、やや問題アリの娯楽作です。「美少女のハイソックス」とか。森生まさみとコルダの間に生まれたような絵柄は大変結構だし、『会長はメイド様!』のようなあざとさは無くてむしろ萌え展開の端々にある自虐的な雰囲気には好感が持てる。最近の白泉社LaLaの大きいお兄さん狙いうちなやり口はどうも素直に喜べないから…。とはいえ十分食傷気味なほど頭の軽い展開が多いので、やはり『金魚奏』『花の名前』みたいな作品の方に期待すべきなのかと悩むところです。