明日から合宿なので短めに(書いてみたら全然短くなかった)。

  • 杉本亜未ファンタジウム』1巻
    • モーニング2連載の単行本化第一弾。杉本亜未って今まで気にもしてなかったんですが、このマンガはいいですねー。マジシャンという設定をこんな風に絡めるのか。自分も大きくなったらこんなきゃわいい男の子をツバメにしようと思います。夏コミでは英明×良の無邪気受を探します。
  • 惣本蒼『呪街』1巻
    • アフタヌーンが少し前にやっていた、四季賞新人も数撃ちゃ云々的な方針の最後の方で出てきた作品。個性的な強さやストーリーでの盛り上がりで魅せるようなところは特に無いのだけれど、呪力者なんて禍々しいものを描きながら結構穏やかな雰囲気が出ているのがなんだか良い読み心地。四季賞作の「眠り姫」と、なんだかんだ言って似てる気がします。もううろ覚えだけど。
  • きづきあきら+サトウナンキ『メガネ×パルフェ!』
    • きづきあきら初のスクエニ(ガンガン増刊パワード)連載。表紙のデザインは堀田きいちの『君と僕。』に良く似てるなあ。掲載誌を考慮して、同じ毒っ気たっぷりでも微妙にテイストを変えてくる原作のサトウナンキはなかなかニクいです。ニク過ぎて読みながら行き場の無い殺意を何度か覚えましたが、完成度としては今までの作品のなかでもトップレベルだと思います。勿論単巻であまり大きい話にしなかったということもあるけれど。
  • 石川雅之もやしもん』5巻
    • 通常版を購入。毎度のように「第5巻発売記念企画のお知らせ。」という柱の宣伝文が飛び込んできてげんなり。雑誌の柱を読むのが大好物なので、こういうところはもう少し編集して欲しい。単行本で新たに増えた柱もあるみたいですが。他にも女性は衣装着せれば色々エロスがあるのに相変わらず顔は画一的でイカンとか、5巻も続けて未だに話の方向性がはっきりしなくてよくないとか、大学の独立自治を謳うのは作者の趣味かとか文句は色々あります。ありますが要求が多いのはハマりつつある証だと冨樫先生も言っていたし、やはり面白いのかなと。
  • 葦珈のぞむ『夢見て恋歌』
    • 恋愛白書パステルではもう売れっ子の部類でしょうか。野球オタという本人の趣味が関係しているのか、アイドルや野球少年と追っかけファンの一般人が結ばれる展開が大得意の作者さんです。他にもセレブやイケメンが庶民の私に魅かれてる・・・みたいな、どんだけ幸せなんだお前的なお話が持ち味。暗にクサしてるような書き方だけど実際この単行本は既巻に比べて、それ以上にストーリーでの面白さというのは見られなかったのが残念。とはいえイケメンもヒロインも綺麗に描くし、セックスの体位も上手いし、なんというか実力派ではあります。ただ個人的にこの人の描くリアルな乳首だけは好きになれない・・・。

ちなみに表紙カバーの折り返しを見ると「編集協力:R.(アール)」と書いてあります。えっ、これって岩本ナオの『スケルトンインザクローゼット』や江平洋巳の『ちいちゃんとおばけ図書館』の単行本編集で奥付に載ってるR.氏と同じ人? これらのようなフラワーズ実力新人のような面白さとは全然別世界なのでなんとも言えないけど・・・担当編集とか裏方の影響まで気にしてしまうようなコレクター気質の人は買ってみてもよいのかもしれません。