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• 鬼頭莫宏『ぼくらの』７巻
  • みんな大好きIKKIコミックス。現時点で本誌の方はなかなか面白い敵が出てきて、してやられたと楽しんでるけれど、この巻は前半のピアノ発表会がかなりクサくて話にのれなかった。なんという美しいセカイ　　この涙は間違いなく中２　　・・・でも極限状況に耐え切れなくなったヒロインがトリップして精神崩壊と多幸感に飲み込まれたまま神に召されたという風に読めば、鬼頭先生一流の残酷描写として楽しめるなあ。ひねくれてる？

• 五十嵐大介『海獣の子供』１巻
  • みんな大好きIKKIコミックス。IKKIがどんなにどんづまりだろうと五十嵐先生だけはガチなはずです。でも１巻だけ購入。連載を追ってなかったので単行本が初読ですが、もう少しストーリーマンガらしい起承転結が欲しかった、というか作れたのではないかと感じました。元々短編・連作でならしまくってきた人だからお門違いかもしれないけど。五感をフルに刺激してくる作風は相変わらずですが、五十嵐先生一流の超自然描写自体はそれほど冴えてませんね。個人的にこの作者はアスファルトと畦道の混じり具合が上手いというか、海より地面の方に根ざしてるのではないかと思う。

要するに人工鰓肺のギミックに勝ててないということ。それと「迎かえ」の送り仮名は意図的？

• 伊藤明弘『ジオブリーダーズ』１３巻
  • 前巻から１年以上の間が空いた！　そしてなお朝霧展開真っ只中のジオブリです。少年画報社は長期連載作への待遇が良い。いつ終わってもよいようなものを何作もだらだらと続けさせながら老害のイメージを決して出さず、一方で急展開で物凄い幕引きをしようとしているのも許容してくれる、そんな印象があります。ジオブリも後者に位置して、連載を読んでも何も分からないような、やきもきしっ放しの展開を既に１年以上繰り広げながら大事にされている、というファンにとっても有難い状況が続いています。え、今巻の感想？　まやがいっぱい出てきて猫少女好きには本当にたまらないですね。１２匹のまや達と文字通りにゃんにゃんするエロゲーを至急頼む！