• 原作:菅野彰 作画:二宮悦巳『花屋の二階で』2巻
    • 小説には疎いのでめったなことは言えませんが、BLコミックでは間違いなく最高峰に位置する「毎日晴天!シリーズ」漫画版もこれで通算10巻目。自分が買い始めたのは『子供は止まらない』1巻の発売頃でした。今は無き渋谷のコミックステーションで「毎日晴天、って置いてますか?」と(マイナーそうだから知らないかな、と内心思いながら)店員のお兄さんに聞いたら「小説とコミックがありますが?」と即答されて、たじろいだ記憶があります。コミステはBLにかなり力を入れたマンガ専門店で、長いことお世話になったもんです。
    • 話がそれた。個人的に思い入れの強い作品ですが、マンガが好きでこれを読んだことないというのはマジで損してるので、BLの括りとは無関係に一読を、是非。むしろBLの趣味がはっきりしている腐女子方よりもマンガ読みの人の方がある意味で受け入れやすいんじゃないかな。
    • 小説のコミカライズとして非常に優れた作品でもあります。心情描写を軸に人間関係を緻密に綴った原作を、フキダシとト書きのみならず登場人物の仕草と表情と背景がコマの上で雄弁に語っているのは、見事の一言に尽きる。普通にレビューしようとしてもキャラ萌え感想におちてしまうくらい、手強いのでこんなことを書いてますが、「この作品を読まずしてBLマンガを語るな」というのが本音です。もう買うしかないでしょ?

毎日晴天! (1) 毎日晴天! (2) 毎日晴天! (3) 子供は止まらない 1 毎日晴天! (4) 子供は止まらない 2

花屋の二階で 2 (2) (キャラコミックス)

花屋の二階で 2 (2) (キャラコミックス)

絵柄だって初期は固まってないけど、4巻辺りからは最高ですよ。


ところで何でこの巻だけ熱く語っているかというと、「漫画版はこれで完結、二宮先生お疲れ様でした」と原作の菅野先生が単行本コメント欄で書いているからなんですが・・・どうなんだろ、原作が続く限りずっとやるものだと思ってたのに。終わりなら今後は原作小説買わなきゃなあ。