• アントンシク『ガゴゼ』3巻
    • 式神や妖怪のデザインはとてもいい。物語も徐々に全貌が明らかになってきているように思えるが、いまいち楽しめないのは、ああ鬼無砂たんが出てこないからだ。折角の過去編で義満がハーレム作ってるのに色気が全く無いとは片手落ち。もうショタキャラであるガゴゼが内臓こぼす描写に萌えるしかないのか。
  • 吟鳥子『架カル空ノ音』2巻
    • 1巻の方ではかなり面白かったんですが、続きはぱっとしなかった。「主人公と古代鳥人の交流」という大枠がはっきりしてて読む方向性が定まってた1巻に比べ、「破滅の日」を語ったこの巻はどうも話の進行がいらいら。直接の関係はないけど、ちょっと顔のアップが多すぎて息苦しいのかな。北欧ムード抜群の自然風景や動物を描くのが上手い人で、この作品では民族工芸品も加わって雰囲気が出ているはずなのに全体的には破滅への圧迫感が強かった。ストーリー上としてはマッチしてるので一概にマイナスとは言い難いが・・・今後はまた現在に視点が戻っていくので期待してます。登場人物も増えてきて楽しみ。
  • 上田規代『同級生』
    • 「HertZ」掲載作をあつめた、作者の短編集2冊目(BL)。こちらも前作の『コイノイロ』に比べるとやや見劣り気味。でも細眉でメガネで十分なのに、加えてオールバックのリーマンが受というのは完璧です。完璧なので内容をもう少しどうにかして欲しい。大洋図書の単行本は紙質が良いのが無意味に嬉しくなる。