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• 小林尽『夏のあらし!』２巻
  • 夏といえば時間移動。中途半端に平行世界を論議してはマッチポンプに解決するいい話というのはやや安易に思えるが、主人公の目線に沿うならごく自然なジュブナイルな感じ？　ストーリーの新しさはほとんど無いけれど、小林尽のキャラクターは一分の揺らぎも無くて感情移入しやすいので良作。スクラン連載が始まったころは「なんか月姫臭がする」と思ってましたが。

• 鏡明『不確定世界の探偵物語』（創元SF文庫による復刊）
  • 過去の改変で現在が刻々と“異化”していく近未来でのミステリ。全てがあやふやな世界で探偵をする主人公ｶｺｲｲかもと惹かれて読んだんですが、ＳＦとしてもミステリとしても微妙な・・・。ハードボイルドは構わないが慢性的な説明不足で全話読後感悪し。ＳＦとかミステリとか読むとツンデレになるんですよね。水が合わないと思いながら時々読みたくなるのも。