• 岩本ナオ 『町でうわさの天狗の子』1巻(フラワーコミックス)
    • 秋姫は15歳、緑峰山の天狗様を父親に持つ普通の女の子。親バカ天狗と天狗志願の幼馴染の世話焼きがうっとおしいけれど、気になるタケル君と同じ高校に通えて幸せな普通の生活をしています。天狗の子だからって変な目で見られてもだいじょうぶ、友達とも楽しくやっているしタケル君ともっと仲良くなれるといいな! て話。
    • 岩本ナオ3作目にして初長編単行本。この人の短編は、のどかな会話しててそのまま流れていきそうなのが、あれ、すごいまとまった、かんどー。特に舞台が田舎だとそういう展開だと思うんですが、長編だとずっとのどかな会話のターンでどうなんだろう。引き伸ばされているためか、シンプルで可愛い表情の記号が段々新鮮さを失っているように感じられた。大コマも何故そこで・・・。同時収録の短編「手をとって、そのままで」の方は頭からしっぽまで岩本ナオだなあよく出来てると思った。1巻はまだ語られていない設定もいくつかあるようなので、きっとこれからじわじわ来るのでしょう。あと少年自然の家・青年の家といった国立宿泊施設はナイススパイダーマと言わんばかりの虫王国です。行けば分かる。
  • 伊藤明弘 『ワイルダネス』6巻(サンデーGXコミックス)
    • いまさらあらすじとか要らないよね。帯の紹介文をあげてみます:「広江礼威氏かく語る。 『すべてを一気に読み終える事』それがこの作品の流儀で、(中略)鉄と鉛、硝煙と鮮血、乾いた砂漠と回転草、そして不器用な男達の、女達の矜持が」  う る せ え 。
    • 何でみんな伊藤先生が一番上手いのに読まないの、帯が広江ということ自体あまり嬉しくないんだけどなあというファンの愚痴。大体連載中のマンガに対して、「一気に読み終える事」って何が言いたいんだ。まあ流石に休み休みの連載なので最初の回想で死んだスマイリーとかちょびちょび読んでると忘却の彼方ですけどね。