すごくどうでもいいですが、須賀しのぶの『帝国の娘』を読んだら林檎酒が美味そうだったので風呂場にシードル、じゃなくてアップルタイザーを持ち込んでみたけど、キャップがお湯で滑って飲めなかった悲しい。

  • 曽根富美子 『親なるもの断崖 第1部』(宙コミック文庫)
    • ティアの出張ジュンク堂にてその1。昭和初期、開拓途上であった北海道の室蘭は幕西遊郭に売られた4人の少女たちが貧困と闘う凄絶な生き様を描いた力作の社会派マンガ。主婦と生活社のエメラルドコミックスレーベルで92年に刊行され、宙出版が07年末に復刊。遊郭に生きる女達の人間ドラマとしての醍醐味や演出は作者の声の大きさに多少掻き消されてる感もありますが、もともとテーマは艶やかな裏世界や色事のファンタジーに非ず。細い線で描き込まれた顔の皺が1本1本が女の苦悩を物語るような迫力でもって、読む人をひきつける力強い作品です。荒波を背景に豪快に散るホワイトの飛沫の量とか。
  • あきよし菜魚 『私はせんせい』(松文館 ガールズポップコレクション)
    • ティアの出張ジュンク堂にてその2。あきよし菜魚が松文館で仕事しているという印象は皆無だったので不思議に思い購入予定に入れたわけですが、秋田の「恋愛よみきりMAX」の作品群だったのを他社が単行本化した形だった。柔らかそーなキャラが赤面するだけで武器になる人だよなあと常々思っていたけれど、まとめて読むとデフォルメの描写も可愛い。しかし作者のHPによると、もうTL描かないというのはほんの少しだけ惜しいです。この可愛さはやはり女の子にこそ相応しいのにと思う。
  • 萩尾彬 『シュガー☆ファミリー』3巻(白泉社 花とゆめCOMICS)
    • 「時代は弟」「ツンデレぶったハンパな妹キャラ」とか自覚的なネタを振っている分にはまだ余地があるかな(何の?)って気もするが、でもそろそろ辛いところですね。ここまで引き伸ばせるものでは無かった・・・女友達や先生仲間など、今までの登場人物でわいわいやって欲しかったという希望もあったけど。