• 石川雅之 『もやしもん』6巻 (講談社 イブニングKC)
    • ちょっと遅いですが何度か読むうちに意外と伏線(というかリンク)があることに気が付いたので。遥と偽装カップルを組んだ際に美里が「恋人といったら俺はそれくらいしか知らんから」といきなり手を取って歩き出すところ。4巻の「デートの時手つないでくれない男の横なんて歩きたくない」という遥の愚痴と対応してる。それと落ち込んだ遥を励まそうと美里が星座の話をするところ。「何でアンタが星の話なんか知ってんの?」と言われてるけど、これは5巻の収穫祭の夜にあったプラネタリウムの上映会(56話のラスト)とかみ合う。プラネタリウムの解説がまさに夏の大三角形北極星の移動について。逆に言えばこの2つの話題に暗喩は無いとみていいはず(北極星の移動は微妙に象徴的な響きがあるので)。
    • 奇しくも6巻この辺りについてはid:prosaikerさんが『もやしもん』6巻の長谷川と美里で面白い考察をしてます。じっくり読んでる人には当たり前かもしれないけど、こうしてみるとやっぱり目を引くシーンな訳で、美里と遥のラブラブカップル(死語)については結構作者の思い入れがあるのかなあと。『もやしもん』はただの欄外コメントの口調がなんとなくウザくて鼻についてて、商品展開と販促をやたらと強調して斜に構えてるマンガじゃなかった。