• 岩本ナオ 『町でうわさの天狗の子』2巻(小学館 フラワーコミックスα)
    • みんな大好き岩本先生(星流れ)。短編集2冊がとても良かったという印象が強いので、初の連載作はどんな妙味が出るのかと思ったら実にのどかで平坦なラブコメになっていて、正直肩透かしでした。2巻もそれなりにほのぼのと読めるが、ギャグの外し方を見てるとどうも舐められてるような気がしてしまう。最後の見開きへの展開はいいけれど・・・その下のコマは微妙に違和感。32ページの1コマ目も。まあコマ割りは別にストーリーと関係ないところですが、主人公の悩みがちっぽけで彼氏も無味無害な奴なので、差し迫った盛り上がりが無くて個人的に物足りないのだと思います。6人目であることを衝撃の事実にするなら、もう少し引っ張ってもいいんじゃないか。
    • (追記)プイさんづてに新レーベルであることを知った。「ボニータコミックスα」みたいだ。
  • 中嶋ゆか 『きらきらひかれ』(小学館 ちゅちゅコミックス)
    • みんなのアイドル「王子」と彼に憧れるミーハーの主人公が、「真剣戦隊ガチレンジャー」のファンという共通趣味でつながる話。ちゅちゅの新人さんでまだ顔の描き方は(新しいけど)固いが、コロコロとよく動いて元気のある絵が楽しそうで良いです。発展途上だと思うので今後も期待。
  • 吉田艦助 『恋続アンビバレンツ』(オークラ出版 肉体派AQUA COMICS)
    • アクアの読みきりBLアンソロジー「肉体派」の掲載作を収録した初単行本。レーベル名は背表紙を参考にしています。ガチムチBLはそんなに好みじゃないですが、絵柄が達者なのと収録作のしょっぱなが割と楽しめたので最後まで読んでしまった。一般的なBL誌と「激男」「肉体派」辺り、田亀源五郎の圏内の雑誌では話作りが色々異なっていると思うが(そんなに読んでないけど)、どちらにせよこの作者のようにガタイのいい男のマンガで、コミカルな表情がよく描けてるのは珍しい気がする。しかし局部が完全無修正で露出激しいので、ちょっとびっくり。電車で読むのは止すべきだったかもしれないな・・・!

奥付にのってる、編プロのヴェルヴェット・ポウってはじめて見る社名だと思ったらエルスタッフだった。