紀伊国屋BookWebで注文していたアメコミが2冊届いた。
Asterios Polyp  David Mazzucchelli (Pantheon Books)と、Stray Toasters  Bill Sienkiewicz (Image Comics)の2つ。


前者の作者であるDavid Mazzucchelliという人は、Batman:Year Oneなどいわゆるアメコミを描いてきた人で、本作がGraphic Novelとして手がける初仕事らしい。80ページほど読んでみたが、そこそこ分かりやすい英語で内容も今のところ混乱は無い。主人公である建築デザイン学のヤリ手先生が、学生や教員と火遊びしてきた過去話がメイン。表紙絵も色使いが綺麗だが、中身の絵柄もすっきりしていて読みやすい。敢えて言うなら佐々木マキの絵に似ている。出版は今年の6月頃なので、あと1週間届くのが早かったらランキングに入れてたかもね。来年はそういうオシャレなことが出来るといい・・・のかな?


後者の方は初出が1988年だかで、連続女性殺人の犯人の潜在意識を描写したGraphic Novelらしい。ザ・セルみたいな話? 絵の迫力はなかなかのものだけど、読むのはしんどそう。作者のBill Sienkiewiczはアメコミではファンタスティック・フォーX-MENを手がけてきて、どちらかというと原作付きの仕事が多いみたい。Big Numbersという作品でアラン・ムーアとも仕事をしている。この本は作者オリジナルで、代表作の1つだとか。


TMRでのアメコミブームがちょっとあったのと、夏にイタリア旅行した際に買ったGIPIという人のコミックを英語版で改めて買うつもりだったのでGIPIのNotes for a War Story (First Second)を購入(まだ届いていない)。そのついでに、海の向こうで原作ナシで評価の高いコミック・グラフィックノベルという奴は何があるんだろうと、アマゾンの「この商品を買った人はこんな商品も買っています」や、海外のコミックレビューブログなぞを覗いてみて選んだのが今日届いた2冊。アマゾンではなく紀伊国屋書店を利用したが、梱包プチプチがしっかりしていて良い個人輸入であった。ちびちび読んでいきます。


海外のコミックは画像検索で雰囲気を掴んだらあとは気合で購入ボタンを押して2,3千円が飛ぶ世界なので、普段まず雑誌で読んでほとんど内容も分かっているような状態で安牌な単行本ばかり買っている身としては、ままならぬものを感じてしまう。合衆国に生まれていれば、向こうの大きな書店で立ち読み・試し読みできるし、そしたらこんなたっかい本を買うかどうかでいちいち悩まないのになあ・・・ズルいよなあアメリカ人はアメコミが手軽に読めてさ・・・ と、ちょっと変な思考が働く程度にフラストレーションが。まあちびちび読んでいきます。洋書くらい、自分が目利きになるより誰か凄腕の目利きを見つけて後を追ってったらいいがな。