• まんがグリム童話デラックス
    • 天ヶ江ルチカの「鉄輪」が意外なつくりだった。嫁ぎ相手に浮気されて丑の刻参りに狂う不器量の話。世渡りベタでも芸が身を助け、最後には不憫が報われ誠実さが残るという、従来のルチカ先生の世界観から外れた展開が新鮮で、最後までハラハラしながら読めた。相手の死を願い老体になってまで鬼気迫るヒロインの顔は、残グリのコンセプトにしっかりと沿っておりインパクト十分な頼もしさを覚える。
    • 遠野麻紀の吸血鬼モノも味わいのある話だった。