最近は単行本を買わない日は雑誌を1冊買って帰りの電車内で読むことにしている。家まで1時間ちょっとかかるので、大体の平綴じ雑誌が丁度読み終わる。600ページくらいかな? 2009,10年は雑誌を読む量が激減したので、リハビリを兼ねて。

  • りぼん
    • いしかわえみ絶叫学級」 鉄板。「ちゃおホラーコミックス」レーベルとのテイストの違いははっきりと感じるんだけど、言葉で説明できない。
    • 酒井まゆ「MOMO」 次回最終話。自己犠牲的なヒロイニズムを一蹴する決断がとても気持ちよい。欲張りははしたないなどと言わないりぼんの腕白さ。
    • 松本夏実「夢色パティシエール」 絵柄的には完全にガラパゴシーだけど、キャラがバリバリ立ってて安定感あるよね
    • 朝吹まりプリティーリズム」 アーケードゲームプリティーリズム・ミニスカート」の漫画版。女子小中学生向けアイマスみたいな? 大コマの濫用がすがすがしい作品だが、ジャンプトリック(フィギュアスケート的な)を決めるたびに見開きで技名がでかでかと出るバトルは、聖闘士を彷彿とさせる。「まりもの花」に負けず劣らず少年マンガ的。奇しくも同誌で津山ちなみが「HIGH SCORE」で少年マンガと少女マンガの差異をギャグにしているが、りぼんについていえば両者の積極的なジャンル住み分けとは逆の路線にある。
    • 前川涼アニマル横町」 都条例(東京都青少年健全育成条例)問題を前提としたギャグが2,3回出てきていて、意識の高さというか…草の根啓蒙というか…。読者に伝わるのかはかなり疑わしいが、楽しかったよ。
    • 啓蒙といえば、巻中の読者コーナー「放課後なう♪」は便箋をハート型に折る基礎技能のおさらいから、Sっ気・Mっ気についての解説(受攻の語も交えて)まで、教育熱心だなあと思った。あとパズルコーナー「謎ドキッパズル倶楽部」の出題はやけに本格的。編集部にパズル作成好きな人がいるんだろうか? 半年の成績優秀者は先生名指しでサインを貰えるご褒美があるので、ロートル重鎮さくらももこのサインをもらうことも可能と思われる。
    • 重鎮といえば、「桜姫華伝」の種村有菜もまだまだ無くてはならない存在です。
    • 連載作品内容で比べるのとはまた別に、誌面全体で眺めてみたときには、読者との距離が近い雑誌の方が得てして面白いんですよね。読み手にどう働きかけていくかがくっきりしてて、ということを再確認しました。
    • りぼんスペシャルの宣伝も計4ページあって、普段は季刊のマイナー誌だと思ってるけどりぼん読者には準メジャー誌くらいの存在感なのかなと思った。
    • りぼんは伝統ある「りぼん新人漫画賞」の方が金のティアラに吸収されて、今は「りぼん漫画スクール」と「小学生まんが大賞」がメイン、という認識で合ってるのかな。賞金的に見ると2者のバリューはかなり差がついてるけれど、どうなんだろう。何となくティアラは年齢層が高めだと思ってるので、相対的に新人発掘力は押し下げられてたりしないかね。