• まんがタイムラブリー
    • 一迅社作家の起用が怖い。ただただ怖い。掲載作の中では慎結の「幽霊だから!!」が好き。ジャンル変更がうまくプラスに作用してると思う。四ツ原フリコはどうか、もうひと踏ん張りして欲しい。堤妙子講師はまあ……かなり肩の力抜いたところで勝負してる感じで、正直これまでの作品と比べるのがためらわれる。読んで気になるのも一迅社作家ばっかなのだが、実際引き抜きとしてはそれなりに成功していると思えるだけに怖い。ひたすら怖い。しばらくは怖いもの見たさで読んでいきたい。
  • 4コマnanoエース
    • 流石は角川、1ミリもブレない攻勢。公式パロディでゴリ押しして、ページが足りなきゃ系列誌から出張させればいい。萌え4コマとは何ぞやだの、ストーリーがどうのというのは悩みたい奴が勝手にいじくればいい。うちで4コマといえばパロディ4コマこそが正義であり最短距離の正解であり不変の真理である。みたいな力強さを感じた。その上で、パロディメイン? 作家性って何なの? という問いに対する答えが竹内元紀なのだろうか。エース系列の4コマ作をまとめて読めるという点では悪くなかった。オリジナル作だと、シロ太の「青春ぼっこ」と瀬野反人の「残念博士」が楽しめた。
  • まんがタイムきららミラク
    • 通常よりも長い尺使ってるのにちんたら展開しやがって……4コママニアの読解力に甘えてんじゃないの? と思ってしまった。5ページ目でキャラが計6人登場とか、とてもじゃないが把握しきれない。舞台設定も妙に凝ってるのはいいんだけど、第1話を読んだ人全員が次も追ってくれるとは限らないのになあ、とか当たり前の事が自分には引っかかった。「ほぼ全員がマンガ初挑戦」という触れ込みについては、良くも悪くも裏切られた印象。きららで4コマを作るのに、マンガ経験は最早不要だった。一定の絵柄があればあとは編集がどうにでも出来る。どの作品もマンガ初挑戦とは思えない水準。少なくともキャラの上半身をコマに適切に収める技術がある。ただ裏返せばマンガ文法を知らないが故に得体の知れないものが飛び出してくるということは一切無く、既存のきらら作品をお手本として小さくまとまっているように感じた。勿論上手く描けていればその方がいいけど、正直「自由な4コマ」というフレーズからはぶっ飛んだフリーダムさをちょっと期待したし、せめてビジュアル性を謳うならもっと絵柄の振れ幅があっても良かった。個性的な絵だなと思ったのは、双三ヒロ「Seed」と白滝キノコ「びぎなーず9」の2作/全18作。萌え4コマ最前線を張るには物足りない。きらら本誌はまだまだ古株になれなそう。