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- まんがタイムきららミラク
- 通常よりも長い尺使ってるのにちんたら展開しやがって……4コママニアの読解力に甘えてんじゃないの? と思ってしまった。5ページ目でキャラが計6人登場とか、とてもじゃないが把握しきれない。舞台設定も妙に凝ってるのはいいんだけど、第1話を読んだ人全員が次も追ってくれるとは限らないのになあ、とか当たり前の事が自分には引っかかった。「ほぼ全員がマンガ初挑戦」という触れ込みについては、良くも悪くも裏切られた印象。きららで4コマを作るのに、マンガ経験は最早不要だった。一定の絵柄があればあとは編集がどうにでも出来る。どの作品もマンガ初挑戦とは思えない水準。少なくともキャラの上半身をコマに適切に収める技術がある。ただ裏返せばマンガ文法を知らないが故に得体の知れないものが飛び出してくるということは一切無く、既存のきらら作品をお手本として小さくまとまっているように感じた。勿論上手く描けていればその方がいいけど、正直「自由な4コマ」というフレーズからはぶっ飛んだフリーダムさをちょっと期待したし、せめてビジュアル性を謳うならもっと絵柄の振れ幅があっても良かった。個性的な絵だなと思ったのは、双三ヒロ「Seed」と白滝キノコ「びぎなーず9」の2作/全18作。萌え4コマ最前線を張るには物足りない。きらら本誌はまだまだ古株になれなそう。