昨年末に作りました「2010最難コミックランキング」をLilmagさんに置かせてもらいました! 野中モモさんありがとうございます。ブログに紹介もしていただきました。お求め安い価格なので、買ってね。


冊子の紹介:動機
2010年は生活の変化もあり、自分の中でマンガが離れていく見通しが少なからずありました。事実このブログでもマンガ単行本の感想を書いたのは最も近い時期で2009年の夏まで遡り、以後は活字と海外のコミックについてだけでした。自覚的にマンガを読んでアウトプットしていく必要を感じ、自分を追い込むつもりで出したのが、同人誌の発行ということでした。


コンセプト
同人誌でマンガの話をするなら、自分が一番読みたいものを書こう、ということでランキング本になりました。年末という時期も勘案しましたが、コミックランキング大好き人間として、知ってるマンガばかりが並ぶ他人のランキングに毎年物足りなさを感じていたというのが直接の動機でした。人のランキングに出ている知らない作品は必ずメモって探すくらいのマニアとして、またその人が挙げている作品群からどの程度のマンガファンか傾向を推し量らずにはいられない変態のひとりとして、同じ偏執者を相手取って、向こうが見たことも無いようなランキングを出してやりたい……というコンセプトで生まれたのが、「2010最難コミックランキング」です。


なので、みんなの知っている本は全然出てきません。「最難」の意味については冊子内でもボカしてますが、要するに「勝負だ! このラインナップを見破ってみろ!」ということです。野蛮ですねー。どの位の難易度かというと、取り上げた19作品のうち、1作知っていれば好きなジャンルをしっかり読んでる人、3作知っていれば相当なマンガ読み若しくは知り合い、5作以上知っていれば多分その人が勝ち。割とマジな話として、自分はランキングを作ったり他人のを見たりする時に、作成者vs読者の勝負をしている気分になるのですよ。ならない?


ねらい
とはいってもひたすら「自分しか知らない」を連発するだけではランキングとしての体面を成さない訳で、最難と煽りはするものの、主眼はあくまでも作品紹介の方にあります。主観ではあってもなるべく多くの人の心を動かしうる作品をと考えて揃えたのが、この冊子の19作品です。凄まじいアクの強さ・若い感性が光る心情描写・隠れたベテランの腕前・長期連載の内に描き溜められた力・ネタパワーの妙味など特徴は様々ですが、どれも只者じゃあないよってものを取り上げています。自分の拙い紹介文でそれがどこまで伝わるかはさておき、知らないジャンルへの興味を持つ手がかりになればいいなという狙いで、青年・レディコミ・4コマ・ボーイズラブ・少女・洋書・ティーンズラブ・オヤジの8ジャンルから横断的にチョイスしました。どれも本当に、知名度が低いという一点を除けば誰も放っておかない出来なんですよ。ちょっと地味子な方が得てして可愛いという見方もありますが。


というわけで
自分の作りたかったものとしては、初個人誌という点を割引いても結構満足してます。
色んなマンガ紹介してるんで、買ってね。 なら無償提供しろよ、と言われると、価格を付けることも同人誌として大事なプロセスなんだとかそんな感じですが……ちなみに、この冊子のスキャンや二次配布についての対応は裏表紙にでかでかと明示してあるので、買った方はご一読ください。