水曜夜から風邪を引いていたが、風邪の構ってアピールを無視して深夜まで起きたり友達と会ったり出かけたりしていたら、段々治まっていった。荒らしは放置が鉄則。という舐めプでした。


土曜は秋葉原でやっていた東京工芸大の卒業展示を見に行った。卒業して放り出されるマンガ家志望の総決算を見て、若いっていいなあとかコイツこの先どうするんだろうと思いを馳せるという、かなり悪趣味な楽しみ方になった。伊藤剛も今朝そんなことを呟いてたけど、各人の展示コーナーに自作名刺を置くくらいには、業界アピールの側面がある訳で。こういうことを考えるといつも、マンガ趣味は消費者側の楽しみが大き過ぎやしないかと変にいたたまれなくなる。


マンガ家マンガ/マンガ家志望マンガはそうした構造に対して尻尾を振りがちなので、なかなか手放しで楽しめないジャンルだと思う。その疑惑をかいくぐるべく、いかにひねくれた形でマンガ賛美をするかということに尽きるのだろうか……。耳学問な他者にトレースされない、自分だけの思考を持つことの難しさ。


釣ったり釣られたり、煽ったり煽られたり、ほんとに面倒なことだよ! イケてるなーと会場で思った人達がコミティアで合同誌出してたと分かった時の敗北感とかね。ただ、別フロアにあったプロダクトデザインの卒展の釣りっぷりはそんな比でなくて死にそうでした。人を釣る、ただそれだけに特化した技術。マンガとかアニメとかゲームとか、基礎で不当なくらい労力を費やす分野は本質的に人を釣るように出来ていないのだなと思いました。