• 少年サンデーS(スーパー)
    • リニューアル第一号のサンデーSが酷かったことは論をまたないと思う。ガンダムとハヤテが表紙を飾りコナンの再録が看板になる雑誌、ついでにアシスタントによる劇場版コナンのコミカライズ(フィルムコミック的な)で水増ししてMEJORが後門を守る体勢で磐石ぶってみせる雑誌は即刻消えて欲しいな……という当時の印象は相変わらずなのだが、沖縄に行く機内で最新号を読んだら思ったより楽しめました。ちなみにもう一冊Cocohanaも機内持ち込みでした。新宿南口のBOOK EXPRESSで売ってる中ではそれが辛うじて食指の動く雑誌だった。
    • 少年サンデーの増刊というのは「戦え!梁山泊 史上最強の弟子」が連載していた10年以上前のサンデー超の頃から、目ぼしい新人を見つける→育てて人気を取る→人気が出すぎて本誌サンデーに引き抜かれる→次のタマゴを見つけるまで雑誌が傾く、というサイクルを繰り返しているのだが、自分がマンガを読み始めてから3回目の波が来たのかなーと思いました。くろばRの連載も新連載時より親しみやすくなったし、ラノベ作家のはずがナチュラルボーンにサンデー遺伝子を発現しまくってる猫砂一平が生き生きしてる。前号で連載開始した五味秀数の「ロック」に一番惹かれたけれど、今号の新連載2つも良かった。熊之股鍵次による「太陽の友達の友達」もかなり上手なサンデーギャグで笑った。その他も新人攻勢において今のところはほぼ全部良いスタート切れてるんじゃないかな? という感じ。しかし鮭マンガだけは読んでて頭痛がする。
    • コナン・メジャーと上手くバイバイ出来るといいなー。アシによる劇場版コナンと本人再録の密度が全く違うので、やっぱり青山先生は偉大。でも今日出たゲッサンあだち充の新連載第一話再録とかやってたから、ロートルの威光にすがるのはサンデーの構造的・体質的な持病なのかもな。ゲッサンゲッサンで創刊当初の連載が見事に生き延びて今なお誌面の約3割を占めているのが流石という……
    • ともかく、新人を引き当てる波がサンデー増刊に来たので、後は本誌に引き抜かれるという約束された結末までいかにキャリアパスを築くか注視していきたい。アフタヌーンを抜き去るくらいの気合でやって頂きたい。ブレイドヤングエース・サンデーSが現在勢いのある青年誌と最近言ってるけど、サンデーSは発売日が25日なので本命ということで。ブレイドは作り手の志が異様に高いので応援してて、ヤングエースは単純にパワーがある。サンデーSは掲載陣との自分の相性が最も良いので、しばらく継続購入しそう。
    • あとケンイチのWクリアファイルというのが素晴らしくハレンチな仕上がりで感動しました。松江名先生の露出インフレはサービス感を与えつつもリビドーを全く刺激しないので色々考えさせられます。