• Cheese!増刊
    • 巻頭カラーが新人・藤緒あいの読みきりなのだが、「\業界騒然!! 超速!/ デビュー後4作目にして初巻頭カラー!!!!!!」「プラス BIG NEWS!! Cheese!誌上最速!!デビューからわずか4か月で 連 載 決 定 !!」というアオリが見開き扉に書かれてた。いいね……こういう無茶なアオリって女性向けで時々見るけどかなり好きだね。プチコミック単行本の「瞬く間に重版!」みたいな波乗りや、『いちいちズキズキハート』の帯にある「この人必ず有名になるんで、今買っておくといいことありますよ!」とか。後者は今でもキチガイじゃねーかと思うものの、好きなので仕方ない。読み手も描き手も煽ってナンボ、ていうかもっと煽ってください! もっと必死になりふり構わずわたくしを痛罵なさって下さいまし! みたいな。
    • それはともかく、藤緒あいはデビュー以来、身汚いオッサン×少女の組合せに定評があってこの号でもだらしない年上の魅力に落ちてしまう女子の話が見事なのだけど、Cheese!8月号の新連載は家族モノのようなのでどんな展開になるのか楽しみです。
    • 表1〜背表紙〜表4で横長の一枚絵がCheese!増刊の特徴。偶数月10日増刊の中ではこの表紙オーラがひときわ輝いているのだが、今号の中身は少し物足りなかった。掲載作の中では桜田雛の「太郎くんは歪んでる」が、Cheese!の緻密ビジュアル系作画が一周回って高度なギャグになるという話で、作者の認識を改めなければならないレベルでヤバい話だった。いつも自分が好きな梨月詩や冬織透真はエロス路線への舵取りが上手くいってない感じ。冬織先生は大コマが頻繁で逆に読みづらくなってて惜しい。前号のオタク話はかなりツボだったんだけどな。