コンビニに行ったら成年誌コーナーの前に化粧厚めのオバちゃんが2人『ナマイキッ!』や『BOMB』をためつすがめつしてました。これがみんなの共通敵ウワサのPTAってヤツですかと思い僕はサンデー新連載の捨てろタイプっぷりをいぶかるのもそこそこにオバちゃんらを観察しました。緑色の記入カードとペンを片手にボソボソ相談しながら水着姿のお姉さん達のグラビアページを申し訳程度にめくってまた棚に戻すその隣で背の高いお兄さんが成年誌と普通誌の領空境界ギリギリで『Number』か何かいかがわしくしない本を開き微動だにしないサマに僕は今まさに非常に繊細なパワーゲームが繰り広げられているのだと見てとりました。オバちゃんらに倣って僕もその棚を見渡しましたが残念と云うべきか読みたかった『快楽天』は置いておらずただいつも板垣恵介が表紙を描いている雑誌の代わりに秋山ジョージが表紙の雑誌があるということしか分かりませんでした。『快楽天』を何食わぬ顔で読み出してオバちゃんらに注意されて逆ギレしてみたかったです。そしたらそのオバちゃんらは実は近所の小学校の役員でばばさんちの息子さんたら大学生にもなってエロマンガなんて読んでるんですってロリコンじゃないのかしらそういえば以前うちの小学校にも不審者が出てたけれどもしかしてばばさんちの息子さんなんじゃないのそうよそうよとか言われちゃうんです。晴れて似非サブカルオタから町内的ロリコン的今世紀増加的犯罪オタクにジョブチェンジです。もしそうなったらきっと今までとは違う一歩開けた世界が僕を迎えてくれるに違いないこれはその契機に他ならないと『快楽天』に固執することなく僕は成年誌を左見右見しましたがやはり不運と云うべきにや在らん僕の読んでいる雑誌は1つもなく僕に残された道はコンビニを出てウィンドー越しにオバちゃんらに精一杯のガンを飛ばすことしかありませんでした。今も暑い中青少年を間違った方向へ進めさせないよう靴底を減らしているオバちゃんらのことを考えると僕は早く『快楽天』の面白さを分かってもらいたい一心でまんじりともしません。

その後色々探したけれど読めずじまいだった。『ねとらん1年生』でkashmヰrが1ページほど漫画を描いていた。サンデーはもうどうでもよくなりました。

ばばニッキ第弐ばば終ばば。次ばば参ばば、PTA○か×かばばにっき開ばば。

追記:板垣のは『実話マッドマックス』、秋山は『漫画ジャンクション』だった。