ネギま!

一度読んでからもう一度初めから読み直す、というのを久しぶりにやった。アスカと夕映とまき絵と刹那の名前を覚えた。ダカーポ君は「4巻以降はつまらなくなってしまった」と云っていたが、それは感じなかった。『ラブひな』も通して読んだことがないのでハッキリとは云えないが、この作者はラブコメ描いてるわけじゃないんだろうと思った。女の子達が明るい笑顔でスカートはためかせて飛んだり跳ねたり、を延々と提供してくのがこの作品であり、読む基本姿勢はそれをダラダラにまにまと眺め続けることになる。アカマッツケーンの凄いところは多分どれだけ飛んだり跳ねたりを見ても飽きがこない(かといって興奮の連続でもない)という点で、その圧倒的な視覚情報量の前には10年前に死んだ筈の父親がどうのかつての大戦がどうのという「シリアスさ」を成しているハズのストーリーの根底はどこまでも霞んでしまう。パートナーがどうのネギ先生とキスがどうのというラブを構成するハズの要素もやはり女の子達を動かすための手段でしかなく、事実それらの要素によってネギ先生と生徒達との距離は相対的(生徒間での)にも大局的にもほんのわずかしか縮まらない。だから『ネギま!』はラブコメというよりも「女の子コメディ」とか呼ぶのが適切なんじゃないかなあと思った。アクティヴな『あずまんが大王』とか近いかもしれない。作者はこのスタンスを注意深く維持し続けているように思える。

1教室31人全てを準主要人物にまで地位を引き上げるという試みは匿名構成のモブを無くすということだから物凄いリアリズムかとかも考えたけど、結果を見る限りそうでもなさそう。まあモヒロウ先生も12人で四苦八苦ですかんね、流石にムチャだよね。  ボクは桜咲刹那が一番可愛いと思うよ? "胸ぺったんこ の上にスパッツということで今はいくぶん色気不足ですが" おいバカ云うな!こいつより色気あるキャラなんかレオタードコスのまき絵くらいしかいねーよ!