殺すよ!

このセリフのニュアンスは言い表せないなあ。殺せまい!!

後藤友香『正義隊』だが10,13,14,21,23,24,25,26,27,29,31,33,34,200,201ページで「タチキリしたコマではノドに来る方にフキダシを入れない」という最低大原則(つーか普通は「ノドの方にはセリフを寄せすぎない」くらいのルール)をいともあっさりと破っているのが凄い。左右ページ計算がズレているというわけでもないしなあ。ていうか「タチキリは多用しすぎない」という原則も超無視してるんだが。2章からは編集部の指摘があったのかこのような大技は無いが、それでも祈祷師キャンベル戦になるとまたタチキリが出てくる。編集も割り切ってるのかな。この作者マンガ描いたの初めてなんだっけか? アックスは死臭がするという人がいるが、『正義隊』を読めば「する」どころじゃなく死臭を撒き散らしているということがよく分かります。しかし198ページのキャンベルの顔とか圧倒的な存在感があるし。よく見ると色んなところでホワイトペン使ってるみたい。


ブックオフで『Big Hearts -ジョーのいない時代に生まれて-』(林明輝)を揃えた。3月のモーニングで読みきり描いてたなんて知りませんでした。グロコスが終了してたなんて知りませんでした。「ラスボスとの決戦直前で万感を胸に〆」という打ち切り方って、誰が最初にやったんだろう。物心ついてから一番古く憶えている打ち切りは『竜童のシグ』(野口賢)だな。このマンガはラスボス決戦直前じゃなくて、中ボスと対峙した翌週にはなんかラスボスまで一気に撃破してたけど。しかも帰途につきながら回想でそれが分かるという荒業。子供心に「え? ・・・すげえ!」と思った。何が凄いのか分からなかったけど。親も驚いてたよ。