ふと思ったんだが

RPGツクールでサウンドノベルを作ることが出来ないだろうか? これが超可能である、という結論に達した。まず、ひぐらしくらいの単純なモノなら赤子の手をひねるいきおいで出来る。背景転換とテキストの羅列はツクールの基本で、画面揺らしたり効果音を出したりは得意中の得意。文字のフォントや色は固定だが、文章を出す時間の空け方も指定できる。唯一不可能なのはバックログがないことくらい。メッセージは画面全体とウィンドウ両方が自由に設定できる。既読スキップのコマンドは無いが、シーン毎のスキップ選択肢くらいなら余裕である。ツクールはミニゲームにも強い。動画が苦手なのでれなぱんのようなスピード感ある演出は難しいが、本質的に反射神経2択ゲームなんて軽い軽い。


ひぐらしが単純というのは分岐がないからだが、これもツクールのお家芸のようなもので、最大556コのスイッチと166コの変数を操れるのだから好感度分岐は勿論のことランダム分岐だって一瞬だ。選択肢でのルート分岐はそもそも直接イベント編集の形でいくつでも対応できる。1枚絵はどうするかというと、モンスターグラフィックにして戦闘画面で話を進めればいい。普通のゲームではキャラのHPとかコマンド画面が出てしまうけれど、実は戦闘画面だけでメッセージウィンドウが下に出るノベルゲーと同じものが出来る。立ち絵はそれこそモンスターを持ってくればいい。ツクールでモンスターと戦闘するのは設定したプログラムを走らせるのとほぼ同じで、再帰関数くらいなら(入力値の設定が面倒だけど)造作もなく組める。会話内容で分岐させたり顔グラを変えるなんてのはお茶の子さいさいである。


Nスクや吉里吉里/KAGに出来ることはツクールでも出来るということがお分かりいただけただろうか(注:ジョークです。ばばはどちらも使ったことはありません)。さらにツクールはRPGだから自由度は単体のサウンドノベルより高い。歌月十夜程度の自由度は言うに及ばず、戦略ゲームはやっぱり難しそうだけどガンパレレベルにも太刀打ちできる、はずだ。少なくともクッキーを手作りして誰にもあげずに捨てるというパンキッシュな行為の繰り返しくらいは顔色1つ変えずに設定できるだろう。というのはともかく、街を歩いていて先生にあった→話しかける→会話→一緒に買い物へ、という流れなら、フィールド上で動いてる先生のキャラクタに話しかける→戦闘画面に→戦闘コマンドなどは出さずに0ターンで会話へ→背景や顔グラの変更、という具合に当てはめることが出来る。マジで。


まあ実際のところ画質の点で激しく劣化するからどうかという気もするけれど、RPGツクールでサウンドノベル書いたらきっと、いや絶対面白かろう、というのが僕の本音ですね。なんで誰もやらないんでしょうか。ストーリーを重視したRPGならいくつもありますが、ザコ敵エンカウントを排除して全部ヒトとの会話にしたようなものはちょっと知りません。あったら是非やりたいです。マジな話ツクールも(製品版は)かなりカスタマイズの余地があるソフトらしいので、サウンドノベル作成ソフトとして行くとこまで行けたりしないかなあと。え、サウンドノベルツクール? そんなものもありましたね。