帰宅。興福寺の仏像たちが色々面白かった。金剛力士立像凄すぎ。裳裾の質感もさることながら足と足指がめちゃリアル。阿修羅像の手が六本、すなわち腋が6つあることに興奮した。それをいうと千手観音の腋は千人を1度に相手出来る訳でございますが、ちょっとそこまでいくと現実味がなくなってしまう。ていうか実際は42の腕なんだが、正面で合わせてる一対は衆生のためではないらしいよ。残りの40が25の世界を救うんだと。他は南大門のスケールにびびったり(韓国の方がでかいらしいが記憶に無い)、会席で食うの初めてだーとか。


最近読んだ本

  • フィリップ・K・ディック『パーマー・エルドリッチの三つの聖痕』
    • 奈良行き新幹線(正確には京都)の中の暇潰しのために、前日ジュンク堂で購入。なんか桜庭と桜坂先生の色んな推薦本フェアーだった1冊。温度や通貨の単位名をいちいち架空のものにして近未来感を出してるのが小手先臭かった。 「銀河系の彼方から、謎の実業家エルドリッチが新種のドラッグを携えて帰還してきた。ドラッグは不毛の殖民惑星に強制移住させられる人々の必需嗜好品であり、その独占企業でナンバー2として働いていた予知能力者の主人公はエルドリッチの参入妨害の命を受けるが…  結果としては独占は崩れるものの一応はシェアを守ることに成功し、今後もなあなあでやっていけるようだ」 というあらすじ。予知能力とかほとんど関係なかった。主人公の再婚した元妻への想いとかが横糸ぽかったけど、まあ別にどうでもよかったみたい。ドラッグの効能とかがメインなんだけど特に引き込まれなかった。解説で「幻覚を描くのに色彩の渦とかの描写に逃げなくてよかった」とか書いてあったが、そっちの描写には自信が無かっただけでは
  • クリストファー・プリースト『魔法』
    • 近鉄奈良駅近くの啓林堂という、有隣堂啓文堂のあいのこのような本屋で購入。ハヤカワの幻想恋愛小説という触れ込みだったのに違った。500ページもあったのに前半全くファンタジーじゃなかった。後半で少しだけファンタジーになって、その辺の考察とかは嫌いじゃなかったけど既にどうでもよくなってしまった。結末とか心底どうでもいい。もう少しましなことを書くと、この2冊には共に「旅行中に読んだ」「つまらなかった」以外に「世界のいたるところに普遍存在する人物(ねたばれ)」という共通点がありました。『メルニボネの皇子』買った方が良かったかも。まあ相川先生も大好きな『ゴーメンガースト』の方が読みたいけど。『ディアスポラ』が数学寄りらしいんでちょっと期待してるが、もし『Dear+』よりつまらなかったらとりあえずSF読むのは中断で。ていうか読了したらひとまず中断で。