• 原作:佐藤大輔 作画:佐藤ショウジHIGH SCHOOL OF THE DEAD』1巻
    • 開始5ページでゾンビの弱点が分かる親切設計。なんてのめり込みやすい話なんだ・・・適度に頭の回転の良い主人公達とお約束をきっちり踏まえたゾンビ(つってもゾンビ映画は全然詳しくないのだが、とりあえず足は速くないみたい)、マンガならではの過剰にもほどがあるパンチラ&気合の入った鮮やかな返り血バイオレンスとグロ描写。まさにB級ゾンビマンガの鏡。連載だとデブオタ君が格好良くなってきてるけど、1巻でもわりと最初から人間出来てますね。佐藤ショウジエロマンガで磨いた描写が見事に世界観とマッチ・・・ってこの人YKの『ふたりぼっち伝説』の作者だった。絵柄は微妙に違うよね?全然気付きませんでした。1巻の白眉は無意味にトーン処理の効いた隠れ眼鏡っ娘のアップですね。
  • 志村貴子放浪息子』6巻
    • 作者買いはするんだけど、もう自分の好きな方向じゃなくなってしまった。にとりんの女装に関する言動の全てがキモい。正確に言うと図に乗ってそんな展開を描いてしまう作者とビーム編集部がキモい。姉や千葉さんはよく描けてるんだが、しかしにとりんは最早このまま年を取らない存在になりかけていてヤバい(作中でもそのことを指摘されているからまだいいけど)。マコちゃんは本当にいい子なので超応援。あとあんなちゃんは俺の嫁。それと、どうも志村先生は絵柄が安定しないなあ。
  • 小林尽夏のあらし!』1巻
    • やった!これで自分もガンガンWINGが読める人間に格上げだぜ! 多分小林先生の絵でなかったら買ってないのだが、展開がややギクシャクしていることを除けば面白いといっていいでしょう。しかし両側の柱に何もコメントが書いてないのは不安になりますね。作者がコメントしているように新しいことにチャレンジして成長してくれればいいなとか。不思議天然ちゃんはスクランにもいなかったし。スクランでたまに描かれてるような微妙にシリアスな成長話がメインみたい。1巻のすぐ続きになっているWING最新号を読むと微妙な伏線が張ってあったことに気付いて楽しいかもしれません。
  • ジョージ・R・R・マーティン王狼たちの戦旗 氷と炎の歌2』上下巻
    • 4日で読破しちゃった。今まで読んだどの長編小説よりも(信者なので上遠野浩平は除外)面白いってくらいなのだが、なんでこんな面白いのか自分でも分かりません。個々のプロットは奇抜でも何でもないし、印象に残るビシっと決まった名セリフもないし、心理描写が卓越しているわけでもない。キャラクターも萌えの感情とは無縁だし。あえて挙げればアシャ姉さんがエロいとか?第3部まで読み終わったら多分原書で1部から読み直します。実際3部の和訳は出たばかりなので、今が読むのにいい時期ですよ。