あるBLマンガ家さんがブログで、ブラックジャック読んでるけどBJがホモじゃないと知ってがぜんモチベーションだだ下がり、みたいなことを書いてた。もうこの日記でも何度か書いてることを繰り返すようだが、手塚治虫ってドが付いてもおかしくないレベルの変態漫画家と自分では認識している。しかし、ホモい手塚作品、無意味にホモを匂わせる話ってなかなか思いつきません。BJはキリコとの絡みっていうより、やっぱアッチョンブリケが歪みきった妄想の産物みたいなイメージが強い。
火の鳥 黎明編』だとナギと猿田彦の美しい愛が、そういう色眼鏡で見ると結構胸を打つんですけどね。猿田彦の大きく腫れ上がった怒張をなだめるために直に口全体で舐め回すナギ。その奉仕を受け思わず猿田彦の目に涙が光る・・・みたいな。本当にそういうシーンはあります。
その少し後の告白シーンはもっといいですよね。


ナギ「猿田彦…おれはあんたが好きなんだ だからこそ逃げてほしいんだ」
猿田彦「……お……おれが好きだと?そういったのか? も一度いえ」
ナギ「好きさ!大好きだよ」
猿田彦「もう一度……」
ナギ「……これは……だれにもないしょなんだぜ……もう二度といわないよ
猿田彦「も……もう一度……いってくれ……」
ナギ「好きだ!大好きだあ!!」
なにこの羞恥プレイ。


BLな手塚作品ということで話を戻すと、『MW』は全面的に男色の話だが、BLとは言いがたい。歳三・シュマリはそれよりはずっとBLに近いがまだ男色に留まっている。で、少年マンガ的な猿田彦とナギも言ってはみたが、つきつめれば純粋に父子愛。いずれにしろ「×」マークが似つかわしくない。同じ古典でも、2×4(009よりジェット×アルベルト)は納得出来るのだが・・・キャラデザ的な違いかなあ。手塚御大が鬱屈しまくっているのに間違いはないが、根っこではまっすぐ(病的に?)ヘテロな人だったんだろうか。まあ、手塚は偉大で何度読んでも面白い、つーことで。もっと読んで探してみよう。


新勧の時も何度か聞かれたが、TMRに女性会員はいるんですよ?

追記:正直な感想なので撤回はしないが、自分のフィーリングだけで手塚がどうだとか言ってて流石にどうかとか一人で反省した。