• ジョージ・R・R・マーティン『サンドキングス』
    • そろそろ"A Feast for Crows"を注文しないとなあ、もう2部3部の内容忘れてるけど読めるかなあ、と思いつつ別の短編集でお茶を濁す。まあ、なんつーかマーティン先生の代表作はやっぱり『氷と炎の歌』なんですね。この短編集もそれなりに読めるけど、SFのマーティン先生はホラー気味でハリウッドが映像化しそうなジュラシックパーク的なやつが面白いんですね。表題作の「サンドキングス」なんかまさにそういうエンターテインメント最高ってもんだし、『タフの方舟』でも「禍つ星」が自分には一番楽しめたし。他の短編はどうも「何か書こうとしているものがあることは分かるけれどいまいち飲み込めん」の壁が越えられない。『氷と炎の歌』全編にわたる小気味良さ、小説にのめり込む感覚がなかなか得られない。でもホラー入ってると俄然面白くなるという感もあるので、『フィーヴァードリーム』も読まなきゃ。
  • 千川なつみ『はあとのジジョウ』
    • 感想が遅くなった。TLを代表する雑誌「絶対恋愛SWEET」生まれの新人さん2冊目の単行本です。表題作がデビュー作(多分)で収録は1,2年前のものばかり。デビュー時からリアルタイムで読んできましたが、花ゆめ方面でも第一線を張れそうな絵柄にきれいにまとまった話、まさに即戦力の人だったんだなあと改めて感心。男の美形については達者だけれどややナナメ顔が斜視気味になるクセも最近は消えて、現在はSWEETの優等生です。TLの読みきりとしてはもう十二分の腕前なので、これから更にどう伸びるのか期待したい。
  • オトヨシクレヲ『Stardust
    • 7巻目。いつのまにか山田可南の『少年少女は欲情する』シリーズを超えて、もしやTLマンガ最長連載作でしょうか。7巻にして収録時期はようやく05年を終え、自分がこの作者のファンになり雑誌で追いはじめた時期と重なりはじめました。長かった・・・この大作をちゃんと単行本化し続けてくれたSWEET編集部にありがとうと言いたい。そして6巻分もの間、気付けないでいた自分に喝を。

とても面白いと思うのにネットではなかなか話題にならないのがもどかしいので、感想はやめといて今度まとめて紹介します。