もう1つ。シュリンクこれ如何にという話がネットでは盛り上がりましたが、こっちはどうも馴染めない話題でした。「シュリンクされてると内容が分からない、分からないと買えない、とくにお金の無い子供が買えない、ジャンルの衰退につながる」というのは正しいが、そこまで根性の無い奴らをみてジャンルを支える段階なのかというのが分かっていても悲しい。単行本1冊買う金に困るくらいのガキが欲しがるマンガと、面白いマンガを探したいという人たちの求めるものの間にはかなり開きがあると思う。
中身が読めないことで一期一会の緊張感が心地よい、「気になるけど読めない→買おうかどうしようか」の葛藤を経てコアな読者になる、地雷を踏んだトラウマから、単行本化の前に雑誌を攻めるようになる。というハングリー精神論の流れは決して異端ではない、むしろシュリンク標準時代にマンガを読み漁る人はみんなそうして鍛えられるものだと思っていたが、もう通用しないのか。
スキャン画像も揃えた位に情報開示をどんどん要求していくことが自然な流れなのかなあと思うと・・・。なんだか年寄りの杵柄的な物言いになりましたが、でも少しくらい「書店への要求もいいけどこちらの力不足を認めようぜ」っていう声があってもいいと思ったので書いておきます。