• 西田東 『青春の病は』 (花音コミックス)
    • 分かってはいたけれど西田東はオンリーワンでとても良いBLを描きますね。男というのは自慰したくなったとき、ほんとうに真っ裸になってシャワー浴びたり体育倉庫にもたれかかって天を仰ぎワイルドさを演出する生き物なのかというBL永遠の謎も多いですが。しかしシンプルイズベストな顔の造形に目をつぶればリーマンの枯れかかった情念てのが実に見事。今更集めたものか迷ってます。
  • 中村明日美子 『片恋の日記少女』(花とゆめCOMICS)
    • 去年も3作ほど読みきり載せたみたいですが、収録は06年から4つの他は未発表・描き下ろし作品。ブリ大根以外の掲載作は既読だった、よかった読み逃してないぞ。エロF初期は内田春菊を意識していた(真似るという意味ではなく)ぽい作者が少女マンガを描くにあたって、雑誌と読み手をかなり意識して絵柄を中心に作風変更してるのがマンガ読みの人たち大喜びするところでしょうか。「父と息子とブリ大根」と「娘の年頃の娘」の差はヤングユーと別マくらいの・・・後者は集英社で喩えるのに無理があるので橘裕とか森生まさみとかどっちだ、その辺。
    • 色々考えてそうだなー多分そんなに少女が好きじゃないんだろーなーとか下衆い方向に想像してしまうのは私のサガですが、でも一般誌の露出が増えることは大変嬉しい。やっぱこういう一癖も二癖もある人を白泉社は頑張って育てて欲しいよね。あと女装&性転換ネタ多すぎ! 描き下ろしは志村貴子が一気に霞むインパクト。「ヒメコちゃん」を思い出しました。