• ヤマシタトモコ 『タッチ・ミー・アゲイン』(ビーボーイコミックス)
    • 共依存ばりっばりでお互いそれとなく不器用に甘えあう素敵な関係に溢れた1冊。作者は8ページ読みきりの形式が一番好きらしいですが*1、収録作を読む限りでは普通の20ページ読みきりや8ページでもちゃんと連載にしている表題作の方が内容をしっかり伝えていて良かったです。その辺はマガビGOLDに感謝。町屋はとこの『またあした』と混同しそうな表紙は注意。
    • ヤマシタトモコの読みきりは日常話を描いても登場人物(三十路過ぎ)の恋愛妄想が銀河系に広がる勢いなのでそのギャップに思わず息を呑んでときめきます。タイトルも横文字だらけだったり冷静では出てこない情熱が感じられてとても好きですが、「ぱふ」インタビューでは素面の状態でそういう赤面内容と向き合わされ、その場逃れについ距離をおいた発言だらけになってしまう作者を想像しました。ファンは必読。好きなカップリングは中年男と女子校生というくらいだし、「イッツ マイ チョコレート」のような一般誌向けの話も描ける人だと思うので今後活躍の場が増えることを期待。量産力もあるし。

*1:「ぱふ」のインタビュー