• 小玉ユキ 『坂道のアポロン』1巻(小学館 フラワーコミックス)
    • ジャズはよく知らないけど、町のさびれた個人書店でBGMに流れてるのは必ずジャズですよね。あの独特の雰囲気は好きです。時間の流れが穏やかになってる感じというか、じっくり立ち読みできる空気とゆーか。西見君もクラシック畑の人ならジャズともそんなに疎遠じゃないですよね、ガーシュウィンとか、ラヴェルとか。  とかいってまあ、あまりシャレた音楽方面に傾倒しないといいのだけど。
    • 大森望が推薦書いてるSFは萎えるとある人が言ってたけど、三浦しをんの推薦帯がムカツクという人は自分だけではあるまい。
  • 千代古レイト 『今宵焦がれる胸の棘』(日本文芸社 ニチブンコミックス)
    • 花恋はつまらないBL誌の割には結構続くなあと思ってたら、なんだか面白い新人が出てしまった。正確には「チャラくてナヨナヨした金髪受が魔性っぽく迫るけど逆効果で返り討ち」というのにツボっただけなんですが、やべーこれいいわ。更にそういう若者の言動が理解できなくてオヤジがキレるとか。“40なんていったらもうフツーにセックスとかしなくなるんでしょ スゴイですよね” って神経逆撫で萌え。収録作の「最近の若者は」が最高なので、年の差が好きな人には強くお勧めします。
  • 中村明日美子 『2週間のアバンチュール』(太田出版 Fx COMICS)
    • 『同級生』がひどかったので不安でしたが、エロfらしい明日美子先生が読めてとても良かったです。久々に変態エロ こういう目ん玉が生理的にキツいのが昔の明日美子なんだよな今のOPERAはオシャレ描線しか知らないから困る(決め付け)  なんたって、表題作の第2話はエロfがメロディに性を手ほどきする話ですよ! 快哉をあげたい(何のだ)。初期から女性誌進出までの絵柄の変遷が云々とかニヤニヤしすぎるとこういう妄想が生まれるんですが、6年前の「ヒメコちゃん」も載ってるし大いにキモい見方をしていいんじゃないでしょうか。やっと掲載号が捨てられる。描き下ろしも老眼鏡ジャンルに一太刀で切り込む技量を見せ付けていて溜飲が下がる思いでした(何のだ)。
    • 明日美子先生の変態エロが読めるという感動の一方で、短編としてのオチはやや曖昧。ユージーンとジェリーの後日譚も読者アンコールに応えた以上の内容は・・・というのが少し残念か。この2人にフォローがあるのは嬉しいが、個人的にはユースタスとリタの補足が読みたくてたまらないので。