• ろびこ 『ひみこい』1巻(講談社 デザートコミックス)
    • ろびこ先生初の続巻もの。単行本デザインが爽やかでいいですね。字体も凝ってるし。ザ・デザートやデザート本誌で載っている分にはとても光って見えるんだが、まとめて読むと内容のインパクトは前2作より薄めで力点が分かりづらい気がしました。「先輩の彼女」は割とはっきり観覧車をモチーフにした話作りだったと思うんですが、それでもまだ結論がぼやけてる感じ。「自分が世界の中心になる恋」だけじゃないよ、という定番を避ける姿勢はとてもいいのだが・・・。
    • 観覧車の気合入った描写もそうなんだが、どのくらいPC上で作画してるのか気になります。描き下ろし4コマ(地が出てて面白い)はさらさらタブレットに見える。
  • 渡辺静 『CHIMES』4巻(講談社 少年マガジンコミックス)
    • 学園ネトゲマンガチャイムズも4巻目。各話きちんとどんでん返しを出してくれて、かつ少年漫画のセオリーも外さないのは物凄く読者に親切です。出版社側の買わせる意気込みが単行本に感じられないのには苛立ちを覚えるほど。ストーリーでは重要な事実が明かされてこれから終盤へ向かうところですが、続きが気になるのう。エピソードの濃さからいっても5巻完結で過不足の無い構成になるよう当初から設計されていたように感じます。ただ伸びしろがあるような既に完成直前のような微妙な印象なので、これが終わって次どうするのかに期待したい。えすのサカエの『花子と寓話のテラー』を思い出す。