• 雪野ツナコ 『little bird☆little love』(幻冬舎 バーズコミックスリンクスコレクション)
    • BL誌「LYNX」創刊号からの読みきりを収録した初単行本。この作者がいたので「LYNX」は個人的に高評価補正がかかってました。単行本でまとめて読むと表題作の破壊力がなかなか・・・鳥人男の子の受が可愛すぎて困る。Hシーンは少ないのに、出てくるといちいち濃厚でおいしかったです。割と変態的だし。ほっとくと「虹色ハーブ物語」のように謎萌え生物出して安易にお茶を濁しそうなので、普通の尺でエロ有のBLをがしがし描いてもらいたい。
  • ひらりん 『のろい屋しまい』(徳間書店 リュウコミックススペシャル)
    • 遅くなっちまった。鶴田謙二西島大介の推薦帯はどうでもいいんですが、作者はデザイナー畑の人と書いてあって何となく得心。描き込みが細かいけどうるさくなくて、じっくり眺めてしまえる心地よさがあります。描き下ろしも世界観の説明が色々補足してあって、作者も気に入ってる作品みたい。語られない設定を窺わせてもストーリーが深いというわけではないが、何度も読み直して楽しめる1冊。
  • 原作・鹿住槇 作画・夏乃あゆみ 『花舞小枝で会いましょう』(徳間書店 キャラコミックス)
    • 夏乃あゆみ3冊目の単行本は書き下ろし原作付き、資産家の隠し子である女装少年とやり手弁護士のBLです。正直前作までの手応えだといまいち話の盛り上がらない人だなあと思っていたけど、今作を読んでみると和服盛りだくさん+中性少年が主人公ということで、作者の良いところがしっかり引き出された上手いストーリーだと感じました。ギャグはあまり合わないので控えめに、でもシリアスになり過ぎない程度の雰囲気が一番。何より絵が涼しげなのが良い。夏だから。やっぱりこの人の絵柄は魅力的ですね、上達は難しそうだけど・・・。