• 一井かずみ 『エクスタシー・トレード』(小学館 プチコミックフラワーコミックスα)
    • 発売されたからちょっと時間が空いたけど、最新作についても雑誌感想↑で言及したのでついでに。
    • 最近の絵の荒れ具合(マイナス方向というよりプラスに向かっていない位の意味で)を見ていると、セカチューから『ラブ/ジョブ』の頃までがこの人の最盛期だったかという気がしてしまう。というより『ラブ/ジョブ』が面白すぎた。作者が大好きだったこのシリーズを切って別のことさせようというのには、担当S氏(単行本奥付にはフルネームあるけど)の考えなり編集部の意向なり諸事情があったと思うけど、ファンとして勝手なことを言うなら『ラブ/ジョブ』を単巻にしたのは間違った判断だった。一旦終わりと言いつつも作者は未練ありありで、最終的な構想があったと後書きにも書いてるのに単巻打ち切り、と知った当時は編集部に怒りを覚えました。せっかく勢いに乗ってたのに、なぜ腰を折るのかと。しかし、作者が愛のあまり描いちゃった続編をその後の短編集に収録なんて無茶な単行本作業(2回)をやられた日にゃあもっと複雑にこみ上げるものがあります。間が空いても続巻としてまとめてくれた方がどんなに良かったろう。こうして最新巻を読んでも、「ラブ/ジョブ」第6話が一番面白いというのは凄くよろしくないことだと思うんだが……。
    • と、一井先生の処遇についてはもっとやり様があったのに下手打ってジリ貧なのかと不満があったんですが、プチコミ増刊の最新作では微妙に新しい方向性を出そうとしているように感じたので、うまくいくといいなと応援したいです。きれいにまとめたつもり
  • 吉野阿貴 『シューカツ!!』2巻(小学館 プチコミフラワーコミックス)
    • 一井かずみの方↑と微妙にレーベル名が違う。  まあ、上の話は一井先生だけの問題ではなくてこういう強い新人が台頭してきたからむにゃむにゃというような。今のプチコミは割とダイレクトに欲望を描いてくれている気がします。「デキるオトコに叱られたい欲」とか。最後も自分が反則負けしちゃうあたりが、もう……! 吉野阿貴はその辺の隠れた萌えツボをがっしりと掴んで、今作で一つ完成させたと思います。ていうかそろそろ別の方向性が欲しいかも、と思ってたら今度の連載「キミはキラキラ」の題材はアメフトて。チャレンジャーだのう。
    • 広いはてなわーるどの中に知り合いの酷評1つだけというのも流石にアレだったので。