• 近藤聡乃 『いつものはなし』(青林工藝舎)
    • 青林(工藝舎)のマンガを買うのも1年半ぶり。近藤聡乃は直近だとコミックビームの「Fellows!」で4コマの連載をするらしい。最近マンガ発表している印象は無かったし、HOW TO COOK DOCOMODAKE ? に参加したりしてて、実質的にはもうマンガ表現から離れてしまってるんじゃないかなあ。アート寄りの人たちが沢山いて、いつしか去っていくのがアックスらしいともいう。まあ他に代えの無い人なので、青林が既作をまとめて単行本化してくれるのはいいことだと思います。まさか08年にもなってコミックH(ロッキンオン)のマンガが甦るとはね。「ヨーローケイ国」が結構好きだったので、収録されていて嬉しいです。ただ、マンガとして楽しむには前作の『はこにわ虫』の方が、作者の感性と表現の方向性(絵だけでなくストーリー込みで意味を持っているという意味で)の親和性が高いかな。アーティストとしてこの人のファンで波長が合うなら垂涎モノなんだろうけど。

見れば見るほど集英社文庫あたりの表紙絵を描きそう。人相の悪い女子高生はちょっと紺野さん風味。