• 杉山小弥花 『当世白浪気質3 美少女こそ我が悦び』(秋田書店 ボニータコミックスα)
    • 昨年度のランキング1位にした作品。秋田でちゃんと最終巻まで出て、他人事ながらホッとしました。これでボニータのバックナンバーが捨てられる。と思って最終話を雑誌と比較してみたら、結構最後は切羽詰ってた気配があって少し意外だった。内容については、もうちゃんと終わってくれただけでハッピーなんですが、やはし単行本では描き下ろし後日談が読みたかったです。戦後を駆け抜けてきて現代にどうつながるかが欲しかった。それを想像するだけで泣けてきそうなほどこのマンガは好きなのですが、作者はボニータの1月号から次回作をはじめるらしいので、正座して待っています。それにしてもボニータに「先生に応援の手紙を出そう」の欄が無いのが憎い。
  • 黒田硫黄 『大金星』(講談社 アフタヌーンKC)
    • 上で書いたような、読んでいて泣きたくなるマンガというと自分は今のところ『大日本天狗党絵詞』一択ですが、そんなついでで神こと黒田硫黄も久々の単行本で短編集。全国の黒田ファンが大事に腐らせかけていた「居酒屋武装条例」が遂に収録され、アフタヌーンに載った自転車マンガの残りの他にも、黒歴史かと勘違い気味だった「ミシ」その他小間物揃い。こうして読んでみると、黒田硫黄はやっぱり面白いなあこれは『セクシーボイスアンドロボ』を10点とすると、勝るとも劣らないレベルですね。この前のアフタヌーン巻末で作者が「いろいろ見直しましたところ、『ミシ』が我ながらめちゃくちゃ面白いマンガだったことを発見しました」と語っているのも頷けます。10点どころか20点くらいあげてもいいかもしれないな!天狗党が100点として!  新装版は絶対に買いません。

時天空が 時間いっぱいで だぁぁあいきぃぃぃんぼぉぉし!」という凄く範囲の狭い話をしたいのでここでする。