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- カトウハルアキ 『ヒャッコ』4巻(ソフトバンククリエイティブ Flex Comix)
- 自重しないの?場当たりなの?バカなの?死ぬの? とかゆっても喜んでくれそう。まだホヤホヤなのに斜に構えることばかり達者になってしまうあたりに、フレックスのフリーダムさを感じる。個性を確定するのはもう少し後でも良かったんじゃないかなあ。
- 乙ひより 『クローバー』(一迅社 百合姫コミックス)
- リアルレズ(想像)と百合の境界を迂闊に飛び越えちゃうところに魅力を感じているんですが、いまいち内容に入りきれないのも、自分が百合じゃないところでのシビアな距離感を掴めないでいるためだろうかと思ったりします。オムニバスと分かっていても4姉妹のつながりを初読では把握出来なかった。
- 金子直哉 『聖剣コトノハ』1巻(講談社 KCデラックス)
- 歪んだ言霊の力に乗っ取られて魔物と化す人々と、「言葉を殺す」ことで彼らを狩る少年の話。人の喋ったフキダシを消したり、風景を全て文字に変えたりといった演出がとても斬新。大げさでなく、マンガ表現でしか出来ないことを描いている意欲作なので、みんな読んだ方がいいよ。