• マリカ(休刊号)
    • 扶桑社が半年前に創刊した女性向けコミック誌「マリカ」も今号で休刊。「ひとりの時間を楽しむ女性のためのコミック誌」「コミックを読む人はいるのに雑誌は売れない  コミック雑誌が立ち遅れている時代に新しいコミック雑誌の形を提案する」という姿勢で発行されていたものの、やはり難しかったか・・・ 無理のないことかもしれないけれど残念です。でも、“コミックを作りたいという情熱を持っている社員が勤務時間外に集い、企画書を作り、会社がこれにこたえる、という経緯で創刊された” 雑誌が、その情熱でもって7号まで続いて単行本までこぎつけるんだから、凄いことだと思います。というか読みきり依頼した作家陣の顔ぶれやそのセレクトの妙をみると、並大抵の情熱とマンガへの愛だけでカバー出来るレベルの内容では無かった気がする。コンセプトに沿った雑誌のレイアウトは、さばけたドライな恋愛観とカジュアルさが同居した雰囲気で今までにない面白さでした。マンガのノウハウもほぼゼロな筈なのに、今までよく頑張ったものだと思う。正直な話、もっも評価されるべきだった。そんなわけで休刊は非常に惜しいんですが、最後も跡を濁さない身の引き方で好感が持てました。個人的には原田梨花の「もうきみを愛していない」を単行本化してくれたら凄く嬉しいよ!