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楽園 Le Paradis Tome1
たまには羅列で。
- かずまこを ディアティア 第1話
- 言葉足らずな感もあるけど、なかなか掴めないものを掴もうとしてるのが素敵。『純水アドレッセンス』の頃より成長した分だけ分かりにくくなったような。
- しかし巻頭で一迅社のマンガ家載せてくるあたり、流石は白泉だよねー。そんなにケンカが売りたかったのか・・・と思ったけど、眺めてみると連載作品を頭に持ってくるなら、日坂先生も宇仁田先生も入れられないってのはあるかもね。雑誌色決定しちゃうもんね。
- 売野機子 薔薇だって書けるよ
- 良いところはヒロインの造形に愛があるところ、悪いところは造形をつめた分だけ他にしわ寄せが来てるところ。インクつぼも知らないくらい白紙の存在のはずなのにヘッドライトやテールランプの単語は知ってたり、薔薇の花1つにも購入対価が発生することを理解していて1輪400円は高いという俗的な相場感覚も持っていて、かつ窃盗に罪悪感がないところはかなり不思議。それらを許せてしまうほど美しい話、とは言いづらいのが惜しい。最後の5ページって蛇足に思えるんだけどなあ、それが無くても十分ハッピーエンド足りえるんじゃないか。
- 西UKO コレクターズ
- あーこういう付き合いは1つの理想かも。それはそうと、華弾の射手(執筆者コメントコーナー名)で「初めまして、UKOZの西の方です」って書かれても。流石にこの雑誌が読者にそこまで高い読解力は要求しているとは考えたくない。
- 日坂水柯 すきなひと 第1話
- 日坂先生って多分マンガ家のなかで一番、アップに耐える絵ですよね。特に体位の一枚絵が。フェチ度が激しいのでこちらも読みながら色々と耐えるしかないぜ。
- 竹田昼 阿房列車の人びと・残月記
- まさかIKKIにもケンカを売りたかったとは知らなかったねー。やり方も似ちゃってるし。いい感じで出来てるだけに・・・
- 中村明日美子 立体交差の駅
- ほんにまあ手馴れたもので。主人公の顔つきに若干チャレンジ精神があるような。
- 宇仁田ゆみ ノミノ 第1話
- チャリはなんかダメ←結論。手馴れてるのう。若干悪い意味で。宇仁田先生が白泉社出身って、印象薄いところ。
- 黒咲練導 on
- 唯一の♂×♂作品。他の掲載陣と比べて余裕でアウトなところを堂々と載せる度量はこの雑誌で高く評価したい。病気勝ちでも一捻りしていれば真っ当な勝ちですよね。
- 竹宮ジン 想いの欠片
- 理屈っぽいし周辺の肉付けがもうちょっとあったらって思うけど、主題は凄く好き。この内容を言葉で説明しないで表現できたら・・・
- 鬼龍駿河 乙女ループ
- UKOZとこの人に加えて武田春人も(何故か執筆者コメントにいる)、となると仲良しを芋づるで引っ張った感がちょおっと強いね。どういう公算でこの面子にしたのか、今いち分からないです。
- 二宮ひかる 「…ごっこ」
- 西UKO mio post
- 線路マンガ3つめ。ひょっとして飯田ジェダイも鉄分が多めなのか?
- シギサワカヤ あなたさえいなければ。
- 生粋の白泉社マンガ家としていつも通りのマンガを描いて安心・・・ごめんちょっと違った。でももうシギサワ先生でケンカを売る時期は過ぎましたね。語る言葉はあまり無いですが、ページ増量なのが嬉しかったです。
- 黒咲練導 隷属性クラブ
- 病気だ! やっぱり先生は限定的な範囲でのみ威力を発揮するタイプだから扱いには注意が必要だ!
- 売野機子 日曜日に自殺
- 作者が大切にされているのは分かるが、正直これは微妙かな。ただ、何で子供を産む数が1,3,5人なのかは読めない。
ケンカ売ってナンボが自分のイメージする白泉社新スタイルなのだけど、それよりは百合同人出身の人たちの印象が強かった。つっても次号には新たに3人ほど他社の人が来るみたいだけどね! ベテラン4人が締めるところを締めつつも、新人との落差が目立つ形になっていないのはお見事。雰囲気作りに成功するとこういう恩恵があるってことかな。ただ、悪目立ちする作品が無かったとはいえ(黒咲先生は例外)、ジェダイが新人を上手いこと使いこなせていたかという点については、成功と言い難いような。もともと尖った人たちではないから余計そう感じてしまうところはあるが・・・でもそんなこと言い出すと結局「どういう狙いでこの人たち選んだの?」という話になるな。どういう狙いなんでしょう。
作家以外のところだと、どの作品も扉の煽りコメントが雰囲気のダメ押し的な感じがしてうるさかった。
しかし安パンの人は百合姫の方に出張持ち込みやってたハズなんだけどな・・・フられたのかやっぱりケンカを売りたいのか・・・