• marie(マリエ)
    • 曜名先生が「アップルハウスシリーズ」という名前で、30ページの連作を2つ載せてた。これ、ちょっと凄いことですよ。1作品で単行本描き下ろし1冊約150ページが基本のハーレジャンル(宙出版的にはロマンスコミック)で30ページ? 連作? ロマンス原作小説1冊をマンガ単行本1冊の尺に再構築するという、これまで培われてきたノウハウから完全に離れて、ロマンスの方法論を借りながらも通常の雑誌掲載1枠分の尺に仕立てる。そうした場合普通のラブコメ読みきりとどう差別化を図るのか? もしや宙出版にはこれまでの描き下ろしロマンス3作&コラムで雑誌1冊(作家は全部で10人いない)の体裁から、連載誌に移行していくつもりなのか? といった疑問がつきない。もしかしたら今後の宙出版ハーモニィ&マリエは要チェキかもねー。
    • とはいえ内容はまだ不慣れなところが見受けられ、ロマンスの様式を踏襲しつつもテンプレ圧縮を避けながらわずか30ページに収めるというのは並大抵ではないことが読んでいても感じられる。ともあれ次号マリエで連作の3,4話を掲載して単行本化という流れが見えているので、オリジナル(原作無し)でも単行本刊行を重ね始めている宙出版ロマンスジャンルの新たな方向性としても応援したい。期待されてますね、曜名先生!