コミティア106


早めに書けてよかった。海外マンガは現地&邦訳の出版社が出稼ぎに来る機会という感じで、前回よりも企業スペースっぽかったです。飛鳥新社がガンガン値引きしてた。邦訳はともかく、向こうの出版社は日本で商売するつもりってどの位あるんでしょうね。


リンクは「基本的に」コミティアHP準拠ですが、必要があれば修正します。以下、はじめて買ったサークル。

  • 高開研「食用少年ちゃんたちの夢と希望」
    • いもうまいね(マックのフライドポテトを食べながら)。とりとめの無いほんのりBLナンセンスショートですが、肉食生物絶滅を背景にじゃがいもが話の中核にあるのは示唆的でちょっと面白いです。
  • おなら書房「おなら少女」
    • 水木タッチでおならの怪異を鋭く切り取る! つーかこれ続くの?
  • 17のユウウツ「その死がふたりを別つまで」「百合空」
    • 百合ファンタジーといえば隠遁魔女はイイですよね。理由は要らない。「百合空」は再録集だけど、内容がどんどん上手くなっていく構成で読んでて楽しかった。
  • ズボラ書房「日陰に啼く」
    • 真相のずっこけっぷりはちょっと無理矢理だけど、キャラの作りは面白かった。
  • 大/高/原(高は異体字)「とらんすふぉーまーず」「そのせつな」「のこりもの」
    • 「そのせつな」は切ない話でした。マンガの臨死体験は基本的にリアニするので、そのまま亡くなるのは珍しいと思います。
  • いほうじん「ただの恋のはなし」「或る鬼の物語 人ノ段」
    • 親父頑張りすぎだろーーーー!! オヤジ愛に溢れてました。尺を圧縮しながらもちゃんと恋愛要素の定番は抜かりない感じ。同じ内容を広げればすぐ三話集中連載、くらいの外さなさっていうか。「或る鬼の物語」はとりあえず後編も読みたい。

買ったことのあるサークル。

  • 札幌の六畳一間「日記漫画 札幌の六畳一間 無料配布版2」
    • 根本尚は見た目若いと思っていたが、『恐怖博士の研究室』は大学生の頃から描いてたのか。
  • チベット転々旅行社「西西蔵のはなしの絵地図と雑記」
    • 最初の見開き絵地図がよかった。
  • 未知のもの「エゴと諧謔のハッピーエンドBLアンソロジー
    • 「エゴと諧謔の」とある通り、甘々一直線にはしてこないところを信頼してます。
  • panpanya「ニューフィッシュ」
    • ニューフィッシュのヴィジュアルほんとにまずそう。
  • オカルト検証会「死後かな/憩」「となり感」
    • イコルスンのホラーまじ怖い。okajina氏も好きです。
  • Lostwomen「もちもちPrivate World」
    • 4コマは作者あるあるなんでしょうか。
  • ねむい「Summer Vacation」「深海ランデブー 2」
  • ロボいぬ計画と紙の森「しかばん 2013あき」
    • ほんと、一つの雑誌でボツ喰らいまくるなら、愚直にしがみ付かずに他に持ち込むべきなんですよね。
  • 有弦素量域「sleepwalking」
    • 概念的でイイ感じ。
  • 0丁目「ピカレスク
    • 時田先生のマンガは底意地が悪くて最高だなあ。心に黒いものが溜まって幸せな気分になっていく。ピカレスクというよりは、悪意そのものですけど。
  • 良識派「man/naka 中野でいち 漫画作品集」
    • 漂う近代日本文学の薫り。顔芸が決まるスタイルに若干のパターン感はあるものの、後書きが正直でいいなと思いました。あとこの前のリュウの読みきりの方が面白いので、里程標ではあっても総集編になってない。
  • ABXXX「espcomplex」
    • 「お店から出たら…パパはトラック乗っちゃうんでしょう?」切ないっす。
  • drill'n girl「TEENS COLLECTION」
    • 上蓮先生のTL単行本、もう出ないんでしょうかね。というか掲載初出の恋愛熱情が休刊しちゃったからか。秋田ボニータでの連載も頑張って欲しい。
  • BANTAMSOUP「Fes」
    • シリーズ3話目ということもあるけど、前よりも入りやすい構成になってました。にしても激しい痴話ゲンカは見てて楽しい。
  • しもじ書房「男子のおやつ」「女子のおやつ」
    • どっちもなりふり構わないところが面白いです。絵柄安定してるなー。
  • DOUBLE COIL「THE LIFESTYLE OF THE VAMPIRE 2」
    • 続編は遂に本格ホラー展開。クラシックな雰囲気がとてもグッドです。
  • 「小さなひしゃく」亭「狩谷さんの相談記録・5 ヒマワリの下でグッド・モーニング!! 」
    • 結構大きな問題提起がされて、完全解決とは至らなかった最新話。山場に差しかかってます。
  • 電市「無題」
    • エーテリウムの彫刻家/Etherium Sculptor,オーリオックの廃品回収者/Auriok Salvagers,通電式キー/Voltaic Key等の入ったサニー・サイド・アップでソリティアする同級生と、自分も手元のカードイラストから他愛も無い夢想をめぐらす少年。授業の合間のひとときでTCGに興じながらも、どこか気持ちが乗り切らないモラトリアムの雰囲気が絶妙でした。
  • 瀬戸内製薬「彼女の復活」「分解者」
    • ゾンビとか改造とか、身体が少し異質になっている描写はちゃんとやろうとすると大変ですね。眼は片方だけあれば表情として機能するんだなあ。
  • ムカデ島「旨い者は良い肉へ」
    • 内臓を食べないとなると、動物の歩留まりって悪いんだなあ
  • 夏の終わりに鳴く蝉は「CAFE MOANIN」
    • 地方の卸売市場で働く若者たちの話。市場の描写が丁寧でいい仕事してます。白井さんの描くヒロインは、下唇をムッと出すところが特徴的で可愛い。しかし個人的には眼鏡のれいこさんがいいです。
  • 慈空堂「ひかり」「くくりひめ裏話」
    • エブリスタでコミカライズ連載中の「くくりひめ」から、単行本にならない裏話パートをコミティアで発表。単行本1巻ではお団子巫女JCと制服ツインテJCがバトってますぜ。「ひかり」は独立した娘が親を見舞いに里帰りする短編。絵柄はコミカルだけど、家族の老いについて秋の深まっていく情景と共に語る、とても上品な短編。
  • ぼうけん宇宙号「ぼくたちの実験室!」
    • おしむんし先生が元気でよかった。わんぱくなタイトルだけどラストは物悲しい。
  • wonderworldwood「The Bloom」「The night」
  • 落下声「五月雨模様」
    • 凄く言葉足らずだけど、雨の表現がイイのでオッケーみたいな。こう言っては何だが、川本さんからはクレイジーサイコレズの匂いがしました
  • クロ僕屋秋葉原の男」
    • 表情が決まるようになっていいです。秋葉原への思いいれは強すぎるような…
  • すこやかペンギン「ししぼん」