上遠野浩平の『殺竜事件』で最後に主人公が「事件を解明する楽しいお話はここまで、後はクソつまんない事後処理の山です」みたいなことを言うんだけど、死者の秘密を暴いて楽しむミステリー小説と、そこから離れた楽しくない現実で生きていくことの対比を皮肉ってるんだなあとふと思いました。そんだけ。
近況:

  • 京大漫トロピーに会いに京大の11月祭に行ってきました。といってもブースに入り浸ってただけで、学祭自体は何も見ていない。漫トロピーの皆様にはお世話になりました。
    • 行くことを決めた吉日には既に近場のビジネスホテルとか埋まってたので、今出川の漫画喫茶を根城に連続40時間位占拠して、今出川駅のコインロッカーに荷物を預けて観光するという貧乏人の贅沢をしてた。
    • 初日・15時位に漫喫チェックインしてネットサーフィンで夕飯場所を探して駒込さんと合流飯。緑虫ともそこで合流してから京大行ってまた飯食って(?)ドラフトやって深夜3時位に離脱して今出川まで歩いて漫画喫茶戻って就寝。ドラフトは0-3。
    • 2日目・待ち合わせて進々堂で朝食を取った後に別れて、銀閣寺から哲学の道を南下。法然院見て南禅寺も行くつもりだったが、紅葉シーズンの大混雑に負けて、美術館のはしごに変更。その後平安神宮のだだっぴろい敷地見て撤収。夕方の京都はタクシーが拾えず(軒並み先客移送中)、バスも不慣れだったので予想以上に歩いた。昼食を取り損ねたのでいせはんであんみつ食べたり出町ふたばに並んで豆大福買ったりした。夜はMTGの京都GPに参加していたあんごろもあと合流し、漫トロピー打ち上げにお邪魔した後に緑虫の妨害に合いながらドラフト。2-1出来てよかった。4時位に離脱してタクシー捕まえて漫画喫茶戻って就寝。
    • 3日目・9時頃チェックアウトしてeze bleuのパン買って加茂川の河川敷で朝食。川を渡り下鴨で花街の鯖鮨買って、時間があったので満月本店の阿闍梨餅も買ってから京大で緑虫と合流して帰路へ。出町柳周辺のグルメは割と押さえた観光だった。

京都に行ったのはこれで四度目になるけど、叡山電鉄出町柳駅周辺は前回2年前に案内されて歩いてたのを思い出して楽しかった。あと銀閣寺はそこまで混んでなくてよかった。また行きたいです。今回は行きそびれたけど、もう一度養源院杉戸絵見たいかな。


最近行った展覧会:

  • 下絵を読み解く 〜 竹内栖鳳の下絵と素描(京都市美術館
    • 京都で3回目の竹内栖鳳ストーカーをする選択も視野にあったが、激込みだったので隣の入り口でやってた補遺展示みたいなのでお茶を濁した。あまり印象に残ってないが、麦僊とか京都画壇の絵も色々出てたのはよかった。
  • 皇室の名品 ―近代日本美術の粋(京都国立近代美術館
    • 栖鳳観た後に時間が余ってたので、すぐ近くの展示をハシゴ。元々強い関心があったわけではないが、保存状態のいい日本画は色彩が派手過ぎて悪趣味だなあとか考えてた。皇室に納める工芸品はテクニカルに作ってみただけ系作品も多くて概ね早足で通り過ぎた。蒔絵は綺麗だけど。
  • モネ、風景をみる眼―19世紀フランス風景画の革新(国立西洋美術館
    • 昨日から開催。同時代の印象派作家の作品も多く、やっぱりシスレーの風景画は和むなあとか、シニャックのクレヨン素描は点描と違って絵葉書的な面白さがあるなあとか、クールベの絵はマッチョだなあとか、コローの塗りはpixivにもありそうだなあとか雑多なことを巡らせていた。睡蓮がミズゴケに見えそうとか考えてる時点でモネはそんなに好きではなかった。しかし息子を47歳で亡くしてから更に12年も長生きしてるのは長寿タイプやね。