• 大浮世絵展@江戸東京博物館
    • 昼から用があったので時間対効果を高めるべく開館攻めをした。最初の方に透視遠近法を部分的に取り入れた作品があって、部分的ということはつまり全体で見るとおかしいんだが、集中線的な使われ方をしてるのは面白かった。北斎漫画も見ることが出来てよかった。芳年の《煙中月》は超キレイ。
    • 前に三菱一号館で観た時も思ったが、浮世絵、特に美人画はどうもな……着物の質感は凄いし人物のたなびき加減もいいんだけど、足元は本当に見てらんない。足首から下を描くと浮世絵はマジで破綻するなーていうか描けないから着物の裾で隠してるんだよね? というレベル。他は素敵なのに何故どれも足首がボトルネックになっているのかは不思議でならない。
    • 展示の最後にあたる新版画は今まで知らなかった世界で新鮮な感動があった。小林清親はいいね。千葉市美術館で来週までやってる川瀬巴水展も行けたら行きたい。
    • しかし出展作品の全体的なレベルは結構微妙な気がする。特に1月中は国芳のがしゃどくろ(《相馬の古内裏》)が無いとかいいのか。広告で常にでっかく載ってる目玉なんですがそれは……「あなたの見たい浮世絵に出会える!」って完全に嘘だろ。つーか国芳は松の木粉砕和尚も無いのをウナギネコで誤魔化された感じだし、芳年の縦長八犬士のやつ(《芳流閣両雄動》)も無かったんですけど。ちょっとー努力ちゃんがぁー足りないんじゃあないですかああ? と、見終わってから物販コーナーでカタログめくってると色々不満が募る感じだった。