• ザ・ビューティフル 英国の唯美主義1860-1900@三菱一号館美術館
  • 日本伝統工芸展60回記念「人間国宝展―生み出された美、伝えゆくわざ―」@東京国立博物館
    • 国宝は昨年に京都で皇室の名品展を観た時に「はいはい発色が綺麗で凄いですね〜保存状態が良くて偉い偉い^^」程度の感想しか無かったが、貰い物のチケットがあるし折角だから……と終了間際に行ったらとてもよかった。「国宝 VS 人間国宝」というサブテーマがある第一章の「古典への畏敬と挑戦》では概ねレガシーオブジェクトの方が凄くて、しょっぱなの《奈良三彩壺》(奈良時代 RGWのナヤカラーで格好いい)や《続平緒 紫白緂桐鳳凰模様三つ葉葵紋付》(将軍様の江戸時代)が素敵。漆器は《御所車蒔絵硯箱》(江戸時代)のほか、玉楮象谷の《堆朱二重彫御鼓箱》、音丸耕堂の《彫漆南瓜文色紙箱》もよかった。ていうか後の2つは禍々しいオーラがあって、見てるうちに精神を病みそうだった。陶器は濱田庄司の《白釉黒流掛大鉢》、島岡達三の《塩釉象嵌縄文皿》がうまそう。
    • 蒔絵は松田権六の《赤とんぼ蒔絵箱》の長側面が綺麗だったのと、田口善国の《王蜂蒔絵飾箱》、大場松魚の《平文輪彩箱》の中二全開マインドがサイコウ。最も中二力があったのは徳田八十吉(三代)の《耀彩壺「恒河」》でした。ただ壺の上部に埃が薄く積もってたのは超BADでハタキ掛けたくなった。織物は基本的にスルーなんだけど森口華弘《友禅訪問着「羽衣」》はよかった。工芸で二つ名がつくセンスは全く嫌いじゃない。
    • 時間が無くて企画展示室の「特集陳列 人間国宝の現在」まで閲覧出来なかったのは残念。行った感想としては、漆器と蒔絵はやばいなと。磯井正美の《蒟醤橘花訪蝶盛器》なんかもそうだけど、赤黒金の配色で虫とか蝶とか象られてるのは、見てると(死んだらあの虫になれないかな?)という希死念慮的な何かが湧き上がってくる。タップしたら対戦プレイヤーが敗北しそうなアーティファクトですわ。
    • クリーブランド美術館展の方はそれほど印象無く観終わった。